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サブスク型ビジネスの実現に向けたコンサルや基盤構築サービス、TISが開始

DIGITAL X 編集部
2021年3月2日

継続的な売り上げが期待できるサブスクリプション型ビジネスに取り組みたい企業を対象にした支援サービスを、ITサービス大手のTISが2021年2月10日から提供している。ビジネスモデルのコンサルティングから実行に必要なシステム基盤の構築・運用までをカバーする。同日に発表した。

 大手ITサービス会社のTISが提供する「サブスクリプション変革支援コンサルティングサービス」は、サブスクリプション(購読)型のビジネスモデルを実現した企業を対象にしたサービス群。サブスク型ビジネス導入に向けた現状分析から、サービスやメニューなどの企画・立案、サービス提供に必要なシステム基盤の構築・運用までを対象に各種支援策を提供する(図1)。

図1:サブスクリプション変革支援コンサルティングサービスが提供するサービスの範囲

 サブスクリプション変革支援コンサルティングサービスは、(1)ビジネスモデル変革コンサルティング、(2)サブスクリプション導入支援。(3)実行支援・最適化支援の3つのサービスからなっている。

 ビジネスモデル変革コンサルティングでは、現行サービスを整理し課題を抽出した後に、新サービスのコンセプトや対象顧客、提供するメニューや価格戦略を策定する。

 導入支援では、サービス立ち上げの実行支援から、サブスク型のサービス提供に必要な業務プロセスへの切り替えるためのレーニングなどを実施する。さらに変革コンサルティングで検討したサービスの管理基盤の導入や周辺システムとの連携など、システム面での環境整備を支援する。

 実行支援・最適化支援では、サービス開始後の顧客の拡大施策や価格設定の最適化を提案する。サービス運用上の業務の省力化やプロセスの見直し、サービス基盤の保守・改善にも対応する。

 これらのサービスにより、サブスク事業を展開するための専門組織・体制の立ち上げや組織風土の改革、新しいKPI(重要業績評価指標)の設定とタイムリーな分析ができる仕組み、作業負荷を集中させないような業務プロセスの最適化などの実現を後押しするという。

 対象顧客には、製造、機械・建設、食品・飲料業を中心に、新規サービスの立ち上げや、サービス事業への変革に取り組む企業や、すでにSaaS(Software as a Service)事業を展開しているものの課金請求業務に追われ本来のサービス拡大策を検討できていない企業などを想定する。

 顧客ニーズが多様化し、モノ消費からコト消費に変化するなかでサブスク型ビジネスは、継続的な売り上げと利益の確保につながるとして注目されている。

 サービス料金は、ビジネスモデル変革コンサルティングが1500万円から、サブスクリプション導入支援が2300万円から、実行支援・最適化支援は1500万円からである。TISは2023年度末までに売上高10億円、30社へのコンサルティング実施を目指す。