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“密”を避けるワークスペースのマッチングアプリ、三菱地所らが提供

DIGITAL X 編集部
2021年3月11日

オフィス街でのワークスペースのマッチングを支援するスマートフォン用アプリケーションを三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントが2021年2月22日から提供している。飲食店やホテル、会議室などの空きスペースの収益化を支援することで、街全体の活性化を図るのが狙い。同日に発表した。

 三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントが提供するスマートフォン用アプリケーション「NINJA SPACE」は、ワークスペースのマッチングを支援するためのもの。東京の大手町・丸の内・有楽町の「大丸有エリア」を対象に、利用可能なワークスペースの予約から席までの誘導、利用料の決済までを処理できる(図1)。「NINJA」の名称は、「忍者のごとくワークスペースに素早く忍ぶ」という意味を表しているという。

図1:ワークスペースをマッチングする「NINJA SPACE」のサービスの概要

 NINJA SPACEの利用者は、個室かオープン席かといったワークスペースのタイプと利用人数、利用時間でワークスペースを検索し選択する(図2)。予約が成立すれば、アプリ上で施設まで誘導し、サービス利用料の決済までを完了できる。

図2:「NINJA SPACE」の画面例

 一方のワークススペース提供者は、利用料金や最低利用金額、飲食店などであればワンオーダーの要否などは設定。その時点でのスペースの空き状況に応じて予約を受けるかどうかを決められる。サービス開始時のワークスペースは表1のとおり。早期に1000席の確保を目標にする。また3月8日以降は丸の内仲通りにおいて、キャンピングカーなどをワークスペースとして活用する実験も予定する。

表1:「NINJA SPACE」の参加施設の例(2021年2月21日時点)
施設名業態場所
VIRONブーランジェリ・パティスリー・ブラッスリー東京ビルTOKIA 1階
GOODOFFICE有楽町コワーキングスペース東京交通会館6階
Marunouchi Happ. Stand&Galleryカフェ・POPUPスペース丸の内二丁目ビル1階
有楽町 micro FOOD&IDEA MARKETカフェバル&生鮮・雑貨有楽町ビル1階
KAITEKI CAFEカフェ・レストラン大手町ビル1階

 コロナ禍で大丸有エリアは「就業者28万人が毎日8時間×週5日過ごす場から、多様な就業者100万人が最適な時間に集まり、交流して価値を生み出す舞台に変化した」(三菱地所)。テレワークやビデオ会議の機会が増えるなかで適切なワークスペースを求める動きも高まっている。

 三菱地所はNINJA SPACEを介して、就業者に利便性の高いワークスペースを提供すると同時に、飲食店やホテル、会議室などが抱える空きスペースの収益化を支援し街としての機能を維持・活性化を狙う。

 2021年2月22日からのサービス提供はプレローンチ期間とし、プレローンチの終了日は未定である。利用状況に応じて今後の計画を策定する予定としている。
また大丸有エリア外へも展開したい考えだ。