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XR技術を使うビジネス開発を支援するグループ横断組織、電通グループ5社が立ち上げ
XR(VR・AR・MRなどデジタル空間と現実を融合させる技術の総称)を使って新しいCX(Customer Experience:顧客体験)やビジネスの開発によって企業の成長を支援するためのグループ横断を、電通グループ5社によるR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」が2021年2月24日に立ち上げた。同日に発表した。
電通グループ5社が立ち上げたグループ横断組織「XRX STUDIO」は、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)といったXR技術を使った事業を対象に、事業の構想からマーケティング施策やUI(User Interface)/UX(User Experience)の開発、その運用・検証までをワンストップで提供するための取り組みだ(図1)。
XRX STUDIOは、ISIDが2020年11月に設置した「エンタープライズxRセンター」を中心に、XR技術を使った各種ソリューションの提供で得た知見や技術を生かし、グループ各社が持つ専門性と先端技術に強いパートナー企業の力を加えることで、新たな施策を開発・提案する。
電通、電通テック、電通ライブ、電通デジタル、電通国際情報サービス(ISID)によるR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」下で活動する。各社のビジネスデザイナーやクリエイター、テクノロジスト、データアナリストらの人材が、パートナー企業らと共創(オープンイノベーション)することで、単なる顧客体験の開発に留まらず、ブランディングや新たなビジネスモデルの開発にまでつなげるとしている。
5G(第5世代移動通信システム)の広がりや、コロナ禍におけるデジタル技術の活用推進を背景に、商談や顧客体験の創出分野におけるXRへの企業ニーズが高まっている。新しい領域でのコンテンツ開発や距離や時間を超えた顧客体験、コマース事業での新たなビジネスモデルなどの創出が期待されているという。