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マーケティングとメディアのデジタル化を推進するグループ横断組織、博報堂3社が立ち上げ
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を対象に、マーケティングとメディアのデジタル化を統合的に推進するための横断組織を博報堂グループの3社が2021年4月5日に立ち上げた。価値創造型のDXを推進するのが目的だ。同日に発表した。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズ、およびデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の3社が立ちあげた「HAKUHODO DX_UNITED」は、顧客企業のデジタルマーケティングを推進するためのグループ横断組織。マーケティングとメディアの両領域をカバーするために約700人の専門人材を集め、チームとして有機的に実行できる体制を敷くという(図1)。
マーケティング領域では、ブランディング、CRM(顧客関係管理)、EC(電子商取引)/D2C(Direct to Consumer)、オウンドメディア、店舗などのマーケティング活動を対象にする。メディア領域では、マスメディアとデジタルメディアを横断しての投資対効果の最大化を図る。両者を統合的に遂行するとしている。
具体的には、顧客企業が保有する顧客データと、博報堂グループ3社が保有するプラットフォーマーのデータなどを連携することで顧客理解を深め、潜在需要を発見したり、メディアへの投資対効果の最大化を目指すビジネスモデルである「AaaS(Advertising as a Service)」を活用したりすることを想定する。
そのためにHAKUHODO DX_UNITEDとして、広告とCRMを統合するデータ基盤を構築。基盤上で、認知から新規顧客の獲得、顧客育成までを進めるサイクルを創り出し企業のDXへの取り組みを支援する。
ほかにも、デジタルを起点に企業の社会的価値や魅力を高めたり、リアル店舗へのデジタル販促手法を導入したりし、生活者に新たな行動を誘発するなども推進したい考えだ。
博報堂グループは、企業のさらなる成長を創出するためには、効率化やコストダウンの視点に加え、潜在需要を発掘し、生活者の新たな行動を喚起するといった価値創造型のDXの推進が求められるとする。