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映像からサンプルに類似する行動を検索する技術、NECが開発

DIGITAL X 編集部
2021年4月23日

ライブ映像やアーカイブ映像から、サンプル映像に類似する行動を検索する技術をNECが開発した。事前の学習や複数のサンプル映像が不要だという。2021年4月5日に発表した。

 NECが開発した「オンデマンド行動検出」は、ライブカメラの映像やアーカイブ映像から特定の行動を検索するための技術。数秒のサンプル映像があれば、被写体の向きや大きさが異なっていても類似行動を検出できるという(図1)。商業施設での支援や介助が必要な人の発見、スポーツシーンの映像解析、感染対策における動作確認といった用途を想定する。

図1:「オンデマンド行動検出」の概要

 一般に、映像から特定の行動を自動検出するためには、検出したい行動の映像をAI(人工知能)に学習させるなどの準備が必要になる。ただ複数のサンプル映像を用意する必要があるほか、行動の定義や学習に時間がかかることが課題になっている。

 NECは今後、映像解析技術などを組み合わせて、見守りサービスや映像コンテンツ編集といった用途に向けた実証実験を進める。