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iPhone Pro/Pad Proで3次元測量ができるソフトウェア、オプティムが発売
2021年5月28日
LiDAR(ライダー)センサー付きのスマートフォンなどを使って土などを材料として構造物の3次元データを取得できるソフトウェアをAI(人工知能)技術などを手掛けるオプティムが2021年5月12日に発売した。九州のゼネコン大手、松尾建設と共同で開発した。同日に発表した。
AI(人工知能)技術などを手がけるオプティムの「OPTiM Geo Scan」は、土構造物などの3次元データを生成するためのソフトウェア。LiDAR(ライダー)センサーを搭載するiPhone 12 Pro/Pro MAXとiPad Proで利用できる(図1)。従来の光波測量と比べ測量時間を最大60%削減でき、ドローンやレーザースキャナーによる3D測量と比べコストを80%以上削減できるという。
OPTiM Geo Scanは、土構造物の3次元データ取得用ソフトウェア「OPTiM Land Scan」をスマホで利用できるようにしたもの。九州のゼネコン大手である松尾建設と結んだ「建設×IT 戦略的包括提携」の一環として開発した。ドローンやレーザースキャナーなどの3D測量が難しい小規模な現場での利用を想定する。
測量に専門知識は不要で、かつ1人で測量対象をスキャンするだけで済む。測量経験が少ない作業員でも測量が可能で、かつ3次元データ化処理も不要なため、測量業務の短縮ができる。GNSSデバイスを併用すれば3次元データに位置座標を付加できる。
測量した3次元データは、色付きの点群形式であるxyzRGBで出力できる。点群処理ソフトウェアやCADソフトウェアに取り込み横断図などを作成できる。OPTiM Geo Scanが点群プレビュー機能を持つため、現場で点群データを確認することも可能だ。
OPTiM Geo Scanの利用料は、1現場につき月額2万7000円から。