• News
  • サービス

日本のアナリティクス/AIプラットフォーム市場は2025年に2651億強、IDC Japanが予測

DIGITAL X 編集部
2021年7月16日

国内アナリティクス/AIプラットフォームの市場規模は、ベンダーの売上高ベースで、2025年に2651億5700万円とする予測をIDC Japanが2021年6月29日に発表した。2020年の市場では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は阻害要因よりも促進要因が大きく、堅調に成長したとする。

 IDC Japanは、国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場を、(1)アナリティクス/ビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア市場と、(2)AIプラットフォーム市場で構成される市場とに分けて定義している。

 国内アナリティクス/BIソフトウェア市場は、2020年は堅調に成長し、前年比8.8%増の1313億2500万円になったとIDCは推定する。企業業績や市場状況/販売状況などを分析するBIへの要求拡大が市場の成長を牽引した。市場の50%以上を占めるエンドユーザークエリー/レポーティング/分析ツールの市場が前年比9.6%増と好調という。

図1:国内アナリティクス/AIプラットフォーム市場の2019年から2025年の市場規模。2020年以降は予測値(出所:IDC Japan)

 2021年以降は、BI市場の堅調な成長やAIを活用した予測分析市場の成長により、2021年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は7.1%、2025年の市場規模は1846億7600万円になると予測する。

 一方のAIプラットフォーム市場は、前年比28.2%増の313億5000万円だと推定する。COVID-19により不確実性がより一層高まったビジネス環境でユーザー企業の危機意識が高まり、AIが企業の従業員の意思決定の自動化を支援するインサイトを提供するツールとして、AIの成熟度に応じた利用方法が増加したとみる。

 加えて、AIが組み込まれたアプリケーションを独自に構築したり、音声/画像認識などの機能を呼び出すAPIの利用が進んだりしたことが、成長の要因とする。

 2021年以降は、企業変革を急ぐユーザー企業が重点的投資領域として継続的に成長し、2021年~2025年のCAGRは20.8%で、2025年には804億8100万円になると予測している。