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自治体の地域健康づくりに向けたスマホアプリとサービス、NTTデータ関西が開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月16日

自治体による住民の予防医療・健康づくりに向けた取り組みを支援するためのスマートフォン用アプリケーション/サービスを、NTTデータ関西が2021年6月21日に開始した。住民の健康情報を把握・活用することで、健康診断の受診率向上や健康寿命の延伸に向けた施策につなげられるという。2021年7月1日に発表した。

 NTTデータ関西の「アスリブ」は、利用者の健康情報(体重・血圧・脈拍など)や生活行動情報(歩数・睡眠・食事など)を記録し、そこから生活習慣病の予防に向けた行動変容につなぐためのスマートフォン用アプリケーション/サービス。住民の予防医療・健康づくりの実績に応じたインセンティブが得られる自治体向け「保険者努力支援制度」下での利用を想定する。

 アスリブを利用する住民は、歩数や体重、睡眠時間や血圧、脈拍などを日々記録し、その変化を可視化できるほか、健康イベント情報や健康コラムを定期的に受け取ったり、協賛企業などからの割引クーポンを利用したりが可能になる。

 自治体としては、住民との新たな対話チャネルが確保でき、各種告知やイベント情報などを発信できるほか、住民の健康情報や健康行動、健診結果などを分析することで健康施策の立案に利用できる。

 なおアスリブは、国内のクラウドデータセンターから提供する。「国外からは、すべてのデータにアクセスできないことと」とするセキュリティの3省ガイドラインに準拠する。

 保険者努力支援制度は、国が2018年度に本格導入したもの。国民健康保険の保険者である自治体は、医療費の適正化に向けて、被保険者である住民の予防医療や健康づくりを促進している。だがNTTデータ関西によれば、生活習慣病の発症率が高いとされる40~50代の「働く世代」に対し健診受診を勧奨する手段が限られることが課題になっている。

 NTTデータ関西は、アスリブを都道府県・政令指定都市・中核市を中心に展開することを目指し、拡販する。