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低温物流のためのIoTセンサー使う温度管理システム、NSWが発売
低温物流を対象に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)センサーを使った温度管理システムを日本システムウエア(NSW)が2021年9月1日に発売した。自動認識機器メーカーのZebra Technologies製のIoT温度センサーを利用する。同日に発表した。
日本システムウエア(NSW)の「Temptime」は、輸送物や保管物の品質を維持しながら庫内の温度をモニタリングするためのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システム(図1)。庫内にセンサーを設置するだけで、効率的かつ安定した低温輸送をサポートできるとする。
Temptimeでは、IoT温度センサーで取得した情報を、スマートフォンやブラウザからリアルタイムで監視できる。しきい値を超える異常を検知すれば、アラーム音を発したりメールを送付したりができる。
IoT温度センサーには、自動認識機器メーカーの米Zebra Technologies製を使用する。同社のセンサーは高精度でありながら1個9000円からと安価だという。
使用するのは、「S-400」「M-300」「M-300P」の3種。S-400は、小型で貨物と共に格納できるため、開梱せずに継続的な温度管理ができるという。M-300とM-300Pは、防水・防塵機能を持ち、コンテナ輸送や保管中の商品などの温度管理に適するとしている。
NSWによれば、医療や食品の多様化を背景に、一定の温度を維持する低温物流の重要性が年々高まっている。ガイドラインなどに沿った温度管理が必要で、医薬品では「GDP(Good Distribution Practice)」対応が、食品などでは「HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)」対応が、それぞれ求められる。ただ低温輸送はコストが高く、効率や品質の維持が難しいという課題もある。