- News
- サービス
リアル店舗とオンライン店舗の利用状況を統合しCX向上を支援するサービス、NRIデジタルが開始
リアル店舗とオンライン店舗の双方で収集した情報から顧客の行動などを把握し、CX(Customer Experience:顧客体験)の向上を支援するSaaS(Software as a Service)を、NRIデジタルが2021年9月7日に開始した。CXを高められるメール配信や接客が可能になるという。同日に発表した。
NRIデジタルの「OMO OnBoard(オーエムオー・オンボード)」は、顧客の行動に応じたマーケティング施策や接客を実行するためのSaaS(Software as a Service)。リアル店舗とオンライン店舗の両顧客接点で収集した顧客情報を統合し、顧客の行動に応じたメール配信や接客などを可能にする(図1)。サービスの設計から実行まで1カ月から3カ月で実現できるという。
リアル店舗での顧客行動は、レーザー光で計測する「3D LiDARセンサー」(日立エルジーデータストレージ製)や、顔認証技術を搭載するカメラ「AWL Pad」(AWL製)を利用して取得する。NRIデジタルが開発した、QRコードによる入店・入場確認と混雑を可視化するためのシステムも使う。
一方、オンラインでの顧客の行動は、Webサイトやスマートフォン用アプリケーション、メールのアクセス履歴などから収集する。いずれの情報も、個人情報保護やセキュリティに配慮する。
両データは、パブリッククラウド「Google Cloud」(米Google製)上で統合する。統合したデータに基づき、Web接客ツール「KARTE」(プレイド製)を使って、顧客の行動に連動した施策を実行する。
OMO OnBoardは、NRIデジタルが企業向けに複数のSaaSを組み合わせて提供する「SaaSインテグレーションサービス」の1つ。これまでに、D2C(消費者直接型)取引の立ち上げ・改善を支援する「D2C OnBoard」や、顧客データ基盤の構築・運用を支援する「C4M OnBoard with KARTE」を提供している。