• News
  • 共通

発話できるロボットをサービスに組み込むための法人向けAPI、ユカイ工業が開始

DIGITAL X 編集部
2021年10月22日

音声の読み上げなどができるコミュニケーションロボットを自社サービスなどに組み込むための法人向けAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を、ロボットベンチャーのユカイ工学が2021年10月18日から提供を始めている。ロボットをUI(User Interface)にしたサービスの構築が可能になる。2021年10月15日に発表した。

 ユカイ工学は、ロボットやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)プロダクトを企画・開発するベンチャー企業。「BOCCO emo」は、同社製のコミュニケーションロボットで、音声メッセージの送受信や音声認識、各種センサーとの連携といった機能を提供する。

 このBOCCO emoを使った新規サービスなどを開発するためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)となる「BOCCO emo APIs」を法人向けに2021年10月18日に提供を開始した。

図1:BOCCO emo APIs

 BOCCO emo APIsを利用することで、BOCCO emoをUI(User Interface)にした各種サービスの開発や、BOCCO emoを屋内IoT(Internet of Things:モノのインターネット)ゲートウェイとした各種センサーデータの取得などが容易になる。

 BOCCO emo APIsには、(1)家庭向けサービスを開発するための「BOCCO emo APIs Platform API」と、(2)商業施設やオフィスなどに向けたサービスを開発するための「BOCCO emo APIs Custom Kit」の2つのプランがある。

 Platform APIは、BOCCO emoが持つ機能を利用するためのAPI(図2)。任意のテキストメッセージの発話や配信、音声ファイルの送信、センサー連携などが可能になる。

図2:「BOCCO emo APIs Platform API」を利用する際の構成

 Custom Kitは、BOCCO emoをゲートウェイにセンサーや外部機器などと連携し、BOCCO emoにはない機能を開発する際に利用する(図3)。

図3:「BOCCO emo APIs Custom Kit」を利用する際の構成

 ユカイ工学によれば、現代はスマートフォンなどの液晶デバイスを見ることで様々な情報を得ているが、音声を使って耳から得られる情報を提供することが、日々の暮らしや習慣、あるいは非スマホユーザーや無人化サービスの利用者へサポートに役立つ場面がある。