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データ分析のためにデータを集約するための支援ツール、米SolarWindsが発表

DIGITAL X 編集部
2021年10月28日

データ分析のために複数のデータベースなどに散在するデータを集約するためのツールを、IT管理ソフトウェアベンダーの米SolarWindsが2021年10月19日(現地時間)に発表した。元データが、どこで管理されているかを可視化することで、データガバナンスを確保することもできる。

 米SolarWindsが発表したのは、「SolarWinds Database Mapper」と「SolarWinds Task Factory」の2つのツール。同社のデータベース管理製品群を構成するツールとして追加された。データ分析のために、複数のシステムから必要なデータを集約するための作業効率を高められる。

 Database Mapperは、複数のシステムに散在するデータの依存関係や比較を可視化するためのツール。データソースの内容を文書化するとともに、メタデータのスナップショットを生成することで時系列での比較を可能にする。

 分析したいデータが、どのような経路を経て集約されているかを可視化することで、データに対するガバナンスが確保できていることを実証できる(図1)。逆に、データベースの「SQL Server」環境では、サーバーに接続されているアプリケーションや、ユーザー、クライアント、プロセスをマッピングすることができる。

図1:データの系統(リネージ)によりデータの依存関係を可視化する

 一方のSolarWinds Task Factoryは、データ集約時のETL(抽出、変換、読み込み)におけるタスク管理時間を短縮するためのツール(図2)。SQL Server対応のETLツール「SSIS(SQL Server Integration Services)」として60種類以上のソフトウェア部品を用意し、情報共有基盤「SharePoint」(Microsoft製)やSalesforce、Facebook、Twitter、および種々のREST対応ソースなどから数十種類の異なるデータソースへの接続を容易にする。

図2:「SolarWinds Task Factory」の画面例