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外観検査をAIで自動化するためのシステム、東朋テクノロジーが発売
2021年11月5日
製造現場における外観検査をAI技術を使って自動化するためのシステムを、製造・検査装置などを手掛ける東朋テクノロジーが2021年10月26日に発売した。必要なハードウェアとソフトウェアを組み合わせて提供する。AI周りはスタートアップのスカイディスクと協業する。同日に発表した。
検査装置やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器を製造するう東朋テクノロジーの「CREAiTE」は、外観検査に必要な撮像機器から判別システム、周辺設備までを組み合わせて提供するシステム(図1)。製造業でのAI(人工知能)技術活用を手掛けるスタートアップ企業のスカイディスクと協業し、外観検査の自動化を支援する。
CREAiTEが対象にするのは、金属や、樹脂、食品、化学、繊維などの外観検査(図2)。検査手法には、AI技術だけでなくルールベースも検討し、検査対象に合わせて手法を構築する。具体的には、曖昧な汚れはAIで、鮮明な傷はルールベースで、それぞれ判別するなどで、手法を組み合せることでも検出率を高められるとする。
導入に当たっては、事前の簡易検証を無償で提供する。推奨する撮像環境や可能性のある検出方法をレポートにして提案する。
将来的には外観検査だけでなく、製造設備のパラメーターの最適化や劣化診断などの分野を対象に、AI技術とハードウェアを組み合わせたシステムを提供していく予定である。
東朋テクノロジーによれば、外観検査へのAI導入においては、「AIシステムを構築できても、検査設備の自動化まで手が回らない」「曖昧な判定ルールの設定では検知できない不良があり、AI導入が前に進まない」「設備メーカーやAIベンダーなど、関連する各メーカーとのやり取りが複雑で時間がかかる」といった課題がある。