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バイタルデータを確認しながら遠隔診療が可能なシステム、三栄メディシスが販売
バイタルデータを確認しながらオンラインで診療するためのシステムを三栄メディシスが販売する。ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズと共同開発した。最大6人のバイタルデータをAndroid端末で確認するためのアプリケーションも用意する。2021年12月1日に発表した。
三栄メディシスが販売する「PICORA(ピコラ)」は、ビデオ通話によるオンライン診療のためのサービス(図1)。同社が国内で販売するバイタルデータを測定するための医療機器「Checkme Pro B ADV」と連携し、同機器で測定中のバイタルデータをリアルタイムで確認しながらの診察を可能にする。患者側はCheckme Proとスマートフォンがあればよい。
PICORAでは、患者側は最大5人、医療機関側は最大2人を同時接続できる(図2)。リハビリテーションやトレーニングなどは複数の患者を対象に同時に実施できる。その際のバイタルデータは遠隔地にいる医師や理学療法士が常時監視できる。
バイタルデータをAndroid端末からモニタリングするための専用アプリケーション「PICOMO(ピコモ)」も用意する(図3)。Checkme ProとBluetoothで接続する。最大6人のバイタルデータを1台のAndroid端末で確認できる。複数人をまとめて監視する必要がある病院や介護施設、コロナ軽症者療養施設などでの利用を想定する。
PICOMOをクラウドに接続すれば、バイタルデータの遠隔監視をできる。体調変化に注意が必要な複数人の患者を同時に監視することで、医療現場の省略化・少人数化が期待できるとする。
PICORAとPICOMOは、ソフトバンクのグループ会社であるリアライズ・モバイル・コミュニケーションズと共同で開発した。両社は今後、5G(第5世代移動通信システム)を活用するサービスの展開を見据え、通信会社などと連携しながら実証や導入を進めていく予定である。