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世界の気象予報データのAPI、ウェザーニューズが発売
2022年1月18日
世界の気象予報データのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)をウェザーニューズが販売している。5キロメッシュの解像度で提供し、各地の天気に左右される需給予測などへの利用を想定する。2021年12月2日に発表した。
ウェザーニューズの「世界天気予報API」は、世界の気象予報データをAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)として提供するサービス。すでに、大手外食チェーン店が東南アジアに開く新店舗での商品の仕込み量や発注量の最適化や、宅配サービスにおける配達量の需要予測などに、それぞれ利用する予定だという(図1)。
他にも例えば、高温時の警報通知による従業員の安全確保や、雨の日のクーポン配信などによる集客・販売促進、飲食店などの来店客予測、日射量による太陽光発電の量の予測、天気と連動する家電製品の開発などに利用できるとしている。
世界天気予報APIでは、対象地の緯度・経度を指定すれば、1時間ごとの短期予報と、2週間先までの中期予報のデータが取得できる(表1)。
データ種別 | 気象要素 | 空間解像度 | 時間解像度 | 更新頻度 |
短期予報 | 天気コード、気温、湿度、降水量、気圧、風向、風速、全天日射量 | 5キロメッシュ(海上や一部地域を除く) | 1時間ごと、72時間先まで | 1日4回 |
中期予報 | 天気コード、最高気温、最低気温、平均湿度、降水確率、日降水量、日最大風速時の風向、日最大風速、日積算全天日射量 | 1日ごと、14日先まで |
予報データは5キロメッシュの解像度で提供する。20キロメッシュの天気予報では晴れのエリアでも、5キロメッシュでは晴れや曇りなどが混在し、場所によっては雨の予報になることもある(図2)。予報精度を高めるために、世界各国の70以上の数値予測モデルをAI(人工知能)技術で補正して組み合わせている。
ウェザーニューズによれば、日本企業が進出しているアジアの天気予報は精度や解像度が不十分な場合が多い。より精度が高い気象データをAPIで求める声が強いことから、法人向け気象データ提供・分析サービス「WxTech(ウェザーテック)」の1メニューとして追加した。