• News
  • 共通

フードデリバリーの配送経路を最適化するAIアルゴリズム、TRUST SMITHが発売

DIGITAL X 編集部
2022年2月17日

フードデリバリーにおける配送経路を最適化するAI(人工知能)アルゴリズムをAI/ロボティクス技術を手掛けるTRUST SMITHが2021年12月15日に発売した。フードデリバリーにおける配送効率を高め、人手不足の解消や配送者の負担軽減などに寄与するとする。同日に発表した。

 AI/ロボティクス技術を手掛けるTRUST SMITHが発売したAI(人工知能)アルゴリズムは、複数店舗を持つ飲食チェーンにおける宅配のための配送計画を最適化するためのもの。距離が近い順に配送する場合と比べて宅配の完了時間が50%改善できたという。

 最適化に向けては、複数店舗と複数のドライバーの間で「複数対複数」の最適化を図っている。一般的なフードデリバリーシステムでは、1つの店舗が受けた注文を複数のドライバーが配達する「1対複数」の構図であることが多いという。

 本アルゴリズムが入力データにするのは、店舗の座標、配送員の数と勤務時間と位置、注文の時刻と位置と商品種類、注文の調理開始と完了の時刻、商品の積み込み・納品にかかる平均時間、各種経費。

 最適化においては、パラメーターに優先度をつけて結果を出力する。パラメーターは、配達予想時刻、注文の完了時刻、地図上での経路、配達員の稼働率、移動距離、コストである。

 実際の利用時には、導入各社の課題に合わせて最適なアルゴリズムを構築することができるとしている。フードデリバリーのためのアルゴリズム開発自体も強化する予定としている。

 TRUST SMITHによれば、物流現場では近年、人手不足が深刻な課題になっている。だが、複数店舗を対象にした宅配経路の最適化はこれまで難しかった。