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顧客データを統合・分析し販促活動を支援するサービス、富士フイルムビジネスイノベーションが開始

ANDG CO., LTD.
2022年4月13日

顧客データを統合・分析し販促活動に利用するためのサービスを富士フイルムビジネスイノベーションが2022年1月12日に開始した。顧客行動や販促効果を可視化・分析できるとする。同日に発表した。

 富士フイルムビジネスイノベーションの「Marketing Cockpit」は、顧客に関するデータを統合・可視化・分析するための基盤サービス。利用企業にデータ基盤がなく、IT技術者が不在でも、販促策の計画立案や実行に専念でき、販促活動の費用対効果の改善につなげられるという。

図1:Marketing Cockpitのサービスイメージ

 Marketing Cockpitが提供するのは、販促活動におけるPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)サイクルのうち、Check(評価)とAction(改善)の工程に関するもの。具体的には、(1)販促目標の管理、(2)顧客の絞り込み、(3)パーソナライズしたコンテンツ配信である。

 販促目標の管理では、EC(電子商取引)サイトや店舗の購買データ、Webサイトやスマートフォン用アプリケーションでの顧客の行動データ、CRM(顧客関係管理)システムの顧客属性データを統合する。顧客行動や販促施策の効果を把握・分析できるようにすることで、課題の把握や対策の検討を支援する。

 顧客の絞り込みでは、富士フイルムビジネスイノベーションが独自に開発したAI(人工知能)システムを使って顧客属性や行動履歴を解析することで、広告媒体に応じた顧客リストを抽出する。

 パーソナライズしたコンテンツ配信では、Webサイト訪問者の閲覧行動に合わせ、適切なタイミングでコンテンツを表示する。DMなどの郵送物に固有のQRコードを付加し、Webサイトにアクセスした際の行動を計測できるようにもする。

 富士フイルムビジネスイノベーションによると、多くの企業では顧客接点ごとにデータが分断して管理されている。それに加え、ユーザーが訪問したWebサイトの運営者とは異なる第三者が発行するクッキーを使った追跡が困難になるなど、従来のターゲティング手法の効果が低下しているという。