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機械設備の異常音を検知するサービス、NTTテクノクロスが開始

DIGITAL X 編集部
2022年6月17日

機械設備の異常音をAI(人工知能)技術を使って検知するサービスを、NTTテクノクロスが2022年4月1日に開始した。経験や勘に頼ってきた異常音を自動検知することで、より客観的な点検が可能になるという。2022年3月29日に発表した。

 NTTテクノクロスの「Mono-Note」は、機械設備の異常音を検知するサービス(図1)。長年の経験や勘がなけらば気づかないような異常音も検知/通知でき、故障や不備への早期対策を支援する。対象機器の近くにマイクを設置すれば、収音から機械学習、検知までは進むため、専門知識なしに短期に稼働できるという。

図1:「Mono-Note」の利用イメージ

 異常音の検知には、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した音響解析技術「異常音検知技術」を利用している。機器の正常な動作音を学習し、対象機器の動作音との違いを数値化し異常を検知する。学習用データとして異常な音のパターンを準備する必要がなく、未知の異常音にも対応できるとしている。学習にかかる時間は、音の収録を含め約半日で終わるという。

 NTTテクノクロスによると、機械設備の点検作業では音の確認が重要項目の1つになっている。しかし、まれにしか発生しない異常音を聞き分けるには、長年の経験と勘が必要で、ベテランなどへの業務依存や後継者不足が課題になっている。

 Mono-Noteの価格は19万8000円(税別)。集音に必要なマイクや小型PCが含まれる。