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日本触媒、顧客に自社製品のカーボンフットプリントを提供するための新システムを構築

DIGITAL X 編集部
2023年8月30日

日本触媒は、自社製品のカーボンフットプリント(CFP)を算定するための新システムを構築した。サプライチェーン全体でのCFP算定ニーズが高まるなかで、顧客企業からのCFP提供ニーズにタイムリーに対応するのが目的だ。2023年8月24日に発表した。

 日本触媒が開発したのは、同社の化学製品が排出するカーボンフットプリント(CFP)を算定するためのシステム。姫路製造所と川崎製造所で生産する製品を対象に、資源の採掘から製造段階までのライフサイクル全体での温室効果ガス(GHG)排出量を集計し、CFPとして顧客企業に提供する。

 同社は化学製品を幅広い業界に供給しており、顧客や金融市場・政府など、さまざまなステークホルダーから製品のCFPの算定・開示への取り組みが求められている。

 CFP算出に当たり新システムでは、国内外で新たに公表されているCFP算定・報告に関するガイドラインなどに準拠した。従来は、ライフサイクルアセスメントやCFPのためのISO(国際標準化機構)規格やGHGプロトコル製品基準に沿っていた。算定ツールには「CFP-TOMO」(住友化学製)を使用し、算定ルールも整理したという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名日本触媒
業種製造
地域大阪市中央区(大阪本社)
課題自社製品のカーボンフットプリント(CFP)の算定・開示を求める顧客ニーズが高まっており、より適正・効率的にCFPを算定したい
解決の仕組み国内外で新たに公表されているCFP算定・報告に関するガイドラインなどにも準拠するとともに、CFP算定ルールを整理することで算定制度を高める
推進母体/体制日本触媒
活用しているデータ資源採掘から製造段階までの温室効果ガス(GHG)排出量
採用している製品/サービス/技術CFP「算定ツール「CFP-TOMO」(住友化学製)
稼働時期――