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データ活用に生成AI技術を適用するためのツール群、Domoが提供開始
データ活用に伴う種々の作業に生成AI(人工知能)技術などを適用するためツール群を、データ活用基盤ベンダーのDomoが自社基盤用に提供を開始した。レポートやグラフ、要約などの作成が容易になるという。2023年9月21日に発表した。
データ活用基盤ベンダーのドーモの「Domo.AI」は、生成AI(人工知能)技術などを同社の基盤上で利用・管理するためのツール群(図1)。同社ビジネスアナリストの塩谷 風 氏は「管理機能により利用者はAIモデルを透明性をもって利用できる」とする(写真1)。
Domo.AIとして提供するのは、(1)レポート生成の「Text Generation」、(2)テキストからSQLクエリーを生成する「Text-to-SQL」、(3)グラフや表の作成関数を生成する「Text-to-Beastmode」、(4)レポートや顧客からのフィードバックなどを要約する「Text summarization」など(図1)。自然言語での質問を可能にする「Conversation Insights」や、プロンプト(指示文)からのSQLベースのビュー作成、機密データ検出、AIチャットツール、AIの利用状況追跡といった機能の追加も予定する。
各機能が使用するAI/ML(Machine Learning)モデルは、用途に応じて変更できる。まずは、米OpenAI製の生成AIのほか、DomoがホストするAI/MLの開発環境「Jupyterワークスペース」やAutoML(自動機械学習)で構築したモデルに対応する。
今後は、大規模言語モデル(LLM)の「Bard」(米Google製)に対応するほか、AI/MLの開発/実行環境「Hugging Face」(米Hugging Face製)や「Amazon SageMaker」(米Amazon Web Services製)と連携するためのコネクターを提供する計画だ。
管理機能により、サーバーレスベースで外部にあるAI/MLモデルを登録・管理し、既存のMLインフラと統合したり、他のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)サービスと連携したりを可能にする。モデルの再学習/更新にも対応する。
生成AI技術などを使うアプリケーションの開発に向けてはSDK(ソフトウェア開発キット)を用意する。ノーコード開発ツールの「Domo Bricks」や「App Studio」、アプリ構築フレームワークの「Apps」などである。