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ドラレコの映像データを蓄積・分析し他社に提供するための共有基盤サービス、NTT Comが2024年上期に開始

DIGITAL X 編集部
2024年1月22日

自動車などに搭載されるドライブレコーダーの映像データを蓄積・分析したうえで他社に提供するための基盤サービスをNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が2024年度上期から提供を開始する。同基盤を使った道路工事の検知サービスも提供する。2024年1月12日に発表した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「モビスキャ」は、自動車などに搭載されているドライブレコーダーで取得した映像を蓄積・分析し、その結果を他社などに提供するための基盤サービス(図1)。NTT Comがドラレコをタクシー会社やバス会社などに貸与し、通常の業務中に収集した映像に情報を個人情報を保護したうえで、データを活用したい企業などに提供する。タクシー会社などを「モビリティパートナー」、データを利用したい企業などを「データ活用パートナー」と呼んでいる。

図1:NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供する「モビスキャ」でのデータの流れ

 サービス開始に向けNTT Comは、ドラレコの映像データの取得・蓄積から第3者への提供までのサービスの開発および実証実験を進めてきた。データの収集にはNTTドコモの通信網を利用するほか、ドコモが持つデータの分散管理手法やn対nでの映像共有といった仕組みを使っている。

 街中の映像データは、インフラ保全や災害対策、交通渋滞の解消、環境衛生の保全など、種々の社会課題の解決への利用が期待されている。ただ膨大な映像データを一企業などが個々に収集・蓄積することは、コストや人的リソースの点で現実的ではない。モビスキャを共有のための基盤に位置付けることで、コストや人的リソースなどの課題を解消し、映像データの蓄積・活用を促したい考え。

 今後は、データ活用パートナーと協業し、モビスキャを使った業種・業務別サービスや新しいユースケースを検討していく。電気業界に向けた電柱の破損検知や自治体に向けた道路のひび割れ検知などを想定する。

 第1弾として、インフラ事業者に向けた道路工事の検知サービス「AI道路工事検知ソリューション(仮称)」を提供する。タクシーやバスが街中を走行した際の映像データから、事業者が事前に把握し切れていない道路工事が行われていることを検知し通知する。

 NTT Comによれば、ガスや電気、通信などのインフラ事業者は、埋設物が道路工事によって破損されないよう社用車でパトロールしている。だが、人材確や人件費、車両の維持費や燃料費などが課題になっている。