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人やモノの動きから作業のボトルネックを可視化するサービス、パナソニック コネクトが開始
人やモノの動きから作業のボトルネックを可視化するサービスをパナソニック コネクトが2025年7月9日に開始した。画像認識や物体追跡の技術を使い人やモノの動きを検知する。同日に発表した。
パナソニック コネクトの「CYTIS Insight for Worker」は、物流業や製造業の作業現場における人やモノの動きを分析し、ボトルネックを可視化するサービス(図1)。画像認識と物体追跡の技術を使って人やモノの動きを検知して現場の実態を把握することで、作業の標準化や改善活動につなげられるとする。
CYTIS Insight for Workerでは、作業現場に設置したカメラ映像を分析し、エリア内の滞留時間やエリア間の移動傾向などを算出する。特定エリアでの滞在や特定の動きをトリガーに、作業の開始と終了を検知し作業時間を計測できる(図2)。
人やモノの動きに関するデータは、エリア情報や設備稼働データなどと統合することで、例えば設備が非稼働中に作業員が滞在していれば生産ラインを切り替える「段取り替え」として自動で分類・集計できるという。課題の特定や詳細な分析が必要な場合は、該当時間帯の録画映像から作業の様子を確認する。
本サービスを先行導入した船舶レーダーなどを開発する古野電気の三木工場(兵庫県三木市)では、計測した作業時間を毎日の振り返りや異常値の確認に活用したことで、改善サイクルの向上とともに風土改革につながり、生産現場の工数を最大36%削減できたとしている。
パナソニック コネクトによれば、物流・製造業界では人手不足が深刻化し、倉庫の運用プロセスや生産プロセスの効率化が求めら、熟練者への依存を減らす活動や、限られた人的リソースによる生産性向上が急務になっている。