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製造業向けの購買・在庫管理のクラウドサービス、キヤノンITソリューションズが開始

DIGITAL X 編集部
2025年11月18日

製造業における購買管理と在庫管理のクラウドサービスの提供をキヤノンITソリューションズが2025年11月11日に開始した。製造業向けの基幹業務システム群である「AvantStage」のメニューとして追加する。同日に発表した。

 キヤノンITソリューションズの「Armerial」は、製造業におけるサプライチェーンマネジメント(SCM)関連業務を支援するためのクラウドサービス。第1弾として購買管理と在庫管理の両サービスを用意した。同社の製造業向け基幹業務システム群「AvantStage」の1メニューとして追加し、AvantStageと連携しての利用ができる。

 「Armerial購買管理」は、直接材や一般購買、外注委託品、支給品などを対象に、見積もり依頼から発注、検収までを管理する(図1)。EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)を利用するための「購買Web-EDI」機能を持ちサプライヤーとのやり取りを一元化する。

図1:「Armerial」で提供する「Armerial購買管理」の概要

 「Armerial在庫管理」は、原材料や中間品、完成品を対象に、入荷から入庫、在庫、出庫/支給、現場受け入れまでをロット単位で管理する(図2)。オペレーション指示や実績登録、レイアウト管理、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器との連携による誤出庫防止などの機能を持つ。ロケーション単位でのトレーサビリティ強化や在庫管理業務の品質向上につなげられるという 。

図2:「Armerial在庫管理」の概要

 Armerialの提供形態として、標準機能を提供する「ライトモデル」のほか、最小限のカスタマイズに対応する「スタンダードモデル」と、個有要件に対応する「カスタマイズモデル」とを用意する。今後は関連サービスの拡充を図るという。

 キヤノンITソリューションズによれば、製造業の購買と在庫管理では、現場ごとに独自の運用がなされており、属人化やシステム化の遅れが課題になっている。業務の標準化や自動化が進まず全体最適化が困難な状況に陥ることがある。