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オンラインとリアルを横断するマーケティング施策の実行支援サービス、TOPPANとトレジャーデータが開始

ANDG CO., LTD.
2025年12月11日

オンラインとリアルとを横断したマーケティング施策の実行支援サービスを、TOPPANとトレジャーデータが2025年11月27日に開始した。CDP(Customer Data Platform:顧客データ基盤)と連動し、DM(Direct Mail)やサンプリングなどによりCX(Customer Experience:顧客体験)の向上につなげるとする。同日に発表した。

 TOPPANとトレジャーデータが提供を始めたのは、オンラインとリアルとを横断するマーケティング施策の実行を支援するサービス(図1)。CDP(Customer Data Platform:顧客データ基盤)と連動することで、施策実行までのスピードを高め、CX(Customer Experience:顧客体験)の向上につなげるとする。一連の仕組みを両者が共同で開発した。

図1:実行支援サービスは「Treasure Data CDP」(トレジャーデータ製)と連携して提供する

 新サービスでは、Webサイトの閲覧履歴やメールの開封アクションといったオンラインでの行動データを「Treasure Data CDP」(トレジャーデータ製)に蓄積する。一方、リアルな顧客接点のデータとして、DMの開封・反応、コンタクトセンターの応対履歴、サンプリングによる購入情報などを蓄積する。

 これらのデータを継続的に分析しながら、マーケティング施策のためのシナリオを作成する。対象顧客の選定では、Treasure Data CDPのためのAIアシスタント「Marketing Super Agent」を利用できる。オプションで、顧客の行動を予測する「KAIDEL」(TOPPAN製)も用意する。

 リアルでの施策としては、DM(Direct Mail)の発送やサンプリングの手配、コンタクトセンター連携などを用意する。TOPPANグループの物流センターや「CloudDM」(TOPPAN製)などの各種サービスに必要なデータを送り施策を実施する。データは、TOPPANグループが管理する専用環境に直接送るためセキュリティを確保できるとしている。

 TOPPANによると、マーケティング施策ではデジタル施策だけでなく、DMやサンプリングなど現物が手元に直接届く施策の手応えが大きい。しかし、それらの制作や発送準備、委託業者との調整が必要なため、即時性の高いアプローチが難しい。

 今後は、本サービスを軸に両者の協業範囲を広げながらデジタルマーケティング事業を拡大する。

 本サービスの利用料金は、連携機能の初期設定と基本的なDM施策の実施までが約200万円(税別)から。2027年度までに関連受注を含め10億円以上の売り上げを目指す。