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繁忙期・閑散期の在庫計画を仕入れ先ごとに設定する機能、自動発注ソフトウェアのinfonervが追加
需要予測に基づいて発注量を算出する歳に、繁忙期・閑散期の違いなどを仕入先ごとに設定するる機能を、自動発注ソフトウェアのinfonerv(インフォナーブ)が2025年12月5日に追加した。仕入先ごとの在庫方針を事前に設定することで、属人的な判断に頼らない在庫運用につなげられるとする。同日に発表した。
infonervの「α-発注」は、需要予測に基づいて推奨発注量を算出するソフトウェア。このほど仕入れ先ごとに繁忙期や閑散期の安全在庫レベルを事前設定する機能を追加した。在庫の増減方針を指定し計画に反映させることで、勘と経験に頼らない安全在庫の確保が可能になるという。
α-発注では自動発注量を算出する際に「安全在庫増加日数」というパラメーターにより、予測販売数に対して何日分の在庫を増減するかを設定できる。新機能ではこれを、倉庫全体ではなく、仕入れ先ごとに設定できるようにした。日ごとに設定する標準日別と、標準日別の設定を一時的に上書きする特定期間とで設定できる(図1)。
新機能により例えば、大型連休前や長期休暇の前後では在庫の積み増しや絞り込みを実行したり、月初は多め・月末は少なめと在庫方針を自動で反映させたりが可能になる。
また、納期が長い仕入先では多めの在庫を持ち、短納期で調達できる仕入先では在庫を抑えたり、安全在庫増加日数にマイナス値を設定すれば棚卸しや在庫圧縮に向けた計画的な在庫削減も可能になる。
今後は「いつ、どの仕入先で、どのような意図で在庫を持つか」を設定できる機能などを開発するとしている。
infonervによれば、発注現場では「欠品を避けるために多めに発注する」「前年の実績や感覚を頼り大まかに積み増しする」といった判断がされやすく、タイミングと発注量が曖昧になりがちだ。仕入先ごとのリードタイムや供給条件の違いが十分に反映されない点も課題になっている。
