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ドキュメントがないレガシーシステムの構造を可視化するサービス、ROUTE06が開始

DIGITAL X 編集部
2026年3月9日

設計書などがないレガシーシステムの構造を可視化するサービスを、AI(人工知能)駆動開発を手掛けるROUTE06が2026年3月5日に開始した。既存システムの解析・構造化に掛かる時間を従来の数カ月から最短2週間に短縮できるとする。同日に発表した。

 AI(人工知能)駆動開発や、そのための生成AI基盤「Acsim」を手掛けるROUTE06の「Acsim リバースエンジニアリングサービス」は、設計書などのドキュメントがないレガシーシステムの構造を可視化するサービス。ソースコードと業務情報から、設計書やセキュリティ診断、改善提案といった設計に必要な文書を最短2週間で生成する。

 Acsim リバースエンジニアリングサービスが生成する文書は、画面一覧や機能一覧、API(Application Programming Interface)設計書、機能設計書、業務フロー、セキュリティ診断レポート、改善提案書などの27種類以上の設計関連文書。文書は構造化されており、そのまま再設計や要件定義に利用できるとする。ソースコードの記述言語としては、JavaやC#、COBOL、PL/I、RPGなど主要11言語以上に対応する。

 解析結果からは、構造把握にとどまらず、改善項目と優先度を明示する。「次に何をすべきか」を可視化し、刷新プロジェクトの立ち上げを支援する。「なぜその構造なのか」を記述した機能設計意図書も生成でき、設計の背景や制約条件を含めた言語化・整理ができ、システム再設計や後継者育成に利用できるとする。

 成果物には、網羅性と整合性を数値化した「信頼度レポート」を付与することで、確認ポイントを明確にしレビュー工数の最小化につなげる。ソースコードの解析と並行して、脆弱性や情報漏えいリスクも可視化し、モダナイゼーションの初期段階でセキュリティ課題を把握し、後工程での手戻りを防止する。

 サービス提供に向けては、セキュリティの観点からNDA(秘密保持契約)を締結する。解析作業はローカル環境で実施し、オフライン環境での実行にも対応する。同社の要件定義用基盤「Acsim」とは独立したサービスとして提供する。Acsimと組み合わせれば、レガシー資産の可視化から要件定義・構想・設計までを一貫してカバーできるという。

 ROUTE06が2026年2月に実施した『レガシーシステムの実態調査』によれば、約9割の企業がレガシーシステムを保有し、うち約8割が業務継承に支障をきたしている。設計情報の不足と属人化が最大の要因で、人手による現状解析では膨大な時間とコストが掛かり、設計情報の欠如が移行遅延や品質低下といった深刻なリスクを生んでいる。