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異なるメーカーの施設内設備をEMSに連携するサービス、RYODENが提供開始
工場やオフィスビルなどの建屋設備を横断的に接続・管理するサービスを、FA(Factory Automation)システムやビル設備システムを手掛けるRYODENが2026年7月27日に提供開始した。空調やユーティリティ設備、生産設備などメーカーや通信方式が異なる設備をEMS(Energy Management System)に接続し、設備データの集約や稼働状況の可視化、エネルギー管理などを支援する。同日に発表した。
FAシステムやビル設備システムを手掛けるRYODENの「R-AC CONNECT」は、工場やオフィスビルなど大型建屋内でメーカーの異なる設備やマルチプロトコルを取りまとめるためのサービス(図1)。設備ごとに独立して管理していた情報を集約し、建屋全体の設備稼働やエネルギー使用状況を把握できるとする。
R-AC CONNECTが連携対象とするのは、空調設備のほかに、電力、水、ガス、蒸気、エアーなどのユーティリティ設備、入退室管理システム、生産設備まで。BACnetやModbus、DALIといったオープンプロトコルに対応し、設備データの信号をゲートウェイ機能で相互変換する。さらにエッジ側でデータを一次処理した上で、EMS(Energy Management System)「REMCES(レムセス)」(RYODEN製)に連携して管理する。
収集した各種データは、設備種別を横断して確認できるダッシュボード上に表示する。施設全体の運転状況やエネルギー使用状況を管理できるほか、契約電力が超過した場合には自動で使用量を抑制するデマンド制御機能も備える。
例えば空調設備の運転状況では、クラウド上で常時監視し、遠隔から運転までを制御する。収集した運転データやエネルギーデータを分析し、エネルギー消費の傾向やムダを見つけて、運用改善につなげられるとする。
ほかに、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す建築物「ZEB(Net Zero Energy Building)」関連の報告で利用するA・Bファイルの生成機能も用意し、報告資料の作成業務を効率化できるとする。A・Bファイルでは、建物に入るエネルギー(A)と建物で消費されるエネルギー(B)を個別に記録する。
RYODENによると、工場やオフィスビルでは人手不足を背景に常駐管理員の配置が困難なほどで、設備管理の現場では遠隔管理や現場点検、障害対応の負担が増している。一方では、省エネ対応や脱炭素への取り組みが進み、ZEBをはじめ設備から収集したデータを基にした報告業務も増えている。
サービスの中核となるREMCESは、経済産業省における令和7年度補正予算での省エネルギー補助金、いわゆる「エネマネ補助金」の指定EMSでもある。
