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化粧品販売のアイム、海外からのアクセス増に向けてECサイトの表示速度をCDNで高速化

DIGITAL X 編集部
2017年11月9日

化粧品などのECサイト「RICE FORCE」を運営するアイムは、同サイトの表示速度を改善するために米アカマイ・テクノロジーズのCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)を導入した。海外からの利用客が増加しているため、特に海外からの表示速度向上を狙う。CDNを提供するアカマイが2017年11月1日に発表した。

 アイムの全売上高の90%以上はECサイトによるもの。そのため、常に利用者に対するコンテンツの表示速度を意識してきた。特に、Google検索の表示順位を上げるために、表示速度の基準である「PageSpeed Insights」を重視している。同基準のスコアを高めるためにサイトをレスポンシブなものに改修したり、スピードを最優先させたコンテンツの内容見直しなどに取り組んできた。ただ、一定の水準に達すると、さらにスコアを上げることが難しくなる。

 さらに海外からの利用が増えており、海外からのアクセスに対する表示速度改善が必要になってきた。現在、同社の海外取引は卸が中心だが、利用者をさらに増やすためには、海外向けの表示速度改善は不可欠になる。

 当初、海外のデータセンターにECサイトを構築することを検討した。しかし、海外からのアクセスには強くなるものの、表示するページや写真といったコンテンツを、各拠点にも配置しなければならず、運用管理に手間がかかる。

 そこで導入したのが、米アカマイ・ネットワークスのCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)である。ネットワーク上のキャッシュサーバーにより、海外からのアクセス速度向上を図る。併せて、アカマイの「Image Manager」も導入した。アクセスしてきた利用者の環境に合わせて、画像ファイルを変換したりサイズ変更したりすることで、送信するデータを最小化する。

 これらにより。PageSpeed Insightsのスコアは15ポイント上昇し、100ポイント満点の80ポイントほどに達した。本社が運営するECサイトへのアクセスは80%以上減少し、クライアントがダウンロードする画像のデータサイズを最大で70%削減できた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アイム
業種流通・小売り
地域香川県高松市
課題売り上げの90%以上を占めるECサイトにおいて、海外からのアクセスが増え、のクライアント側での表示速度が低下してきた
解決策CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)の導入と、送信する画像ファイルの大きさなどの最小化
推進母体/体制アイム
活用しているデータWebサイトのマークアップデータと画像データ
採用している製品/サービス/技術CDNと「Image Manager」(いずれも米アカマイ・テクノロジーズ製)
稼働時期不明