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チェコのBRM Aero、小型航空機の設計開発に設計支援クラウドを導入
2017年12月12日
小型航空機を製造・販売するチェコのBRM Aeroは、設計データの活用と設計、製造業務の省力化を狙い、設計支援のクラウドサービスを導入した。設計情報を関係者全員が参照できるほか、部品の設計にシミュレーションを適用し、設計に由来する無駄を削減する。サービスを提供する仏Dassault Systèmesが2017年11月15日に発表した。
BRM Aeroは、小型・軽量の飛行機を「BRISTELL」ブランドで展開する航空機メーカー。購入者が自分で組み立てるキット製品も販売している。今回、航空機の設計から開発、製造までの業務プロセスを改善し、品質向上とコスト削減を図るために、設計支援のクラウドサービスを導入した。
導入したのは、仏Dassault Systèmesが提供する「Engineered to Fly」。航空機メーカーや部品メーカーを対象にしたサービスで、設計データを統合管理するほか、設計データから3Dモデルを生成したり、部品の加工方法をシミュレーションしたりを可能にする(図1)。
設計データの統合管理により、関係者はデータを容易に参照でき、設計変更などの情報を全員が確実に共有できる。公開情報を制限すれば、知的財産(IP:Intellectual Propertie)を保護することも可能だ。設計から開発、生産までに関わるチームの連携をスムーズにすることで、時間短縮を図る。
設計時には、板金パーツの折り曲げ方法をシミュレーションすることで、最適な加工方法を設計段階で確認する。製造段階で加工方法を変更する必要が減るため、生産コストの削減を期待する。
企業/組織名 | チェコBRM Aero |
業種 | 製造 |
地域 | チェコ・クノヴィツェ市 |
課題 | 航空機の設計、開発、製造までの過程で業務効率を引き上げ、コストを削減する必要がある |
解決の仕組み | 設計データの統合管理と、部品の加工方法のシミュレーション |
推進母体/体制 | チェコBRM Aero、仏Dassault Systèmes |
活用しているデータ | 航空機の設計データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 「Engineered to Fly」(仏Dassault Systèmes製) |
稼働時期 | 稼働中 |