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JAL、ハワイ旅行勧める対話型AIアシスタントに画像認識機能を追加
2017年12月19日
日本航空(JAL)は、ハワイ旅行のお薦め情報などをWeb上で回答する対話型アシスタントに画像認識の機能を加えた。利用者がアップロードした写真を解析し、関連するお薦め情報を返す。利用者の性格診断機能を強化し、結果に加えて診断の詳細も表示するようにした。JALと、システムを構築した日本IBMが2017年12月5日に発表した。
対話型アシスタント「マカナちゃん」は、米IBMの「Watson」が持つ会話(Conversation)機能を使って、利用者にお薦め情報を提供している。2016年12月からJALのWebサイト上で運用してきた。2017年7月には旅行情報サイト「TripAdvisor」と連携し、ハワイのさまざまな施設や観光スポットの情報を口コミ情報と合わせて紹介している。
今回の機能追加では、利用者が手持ちの写真データをアップロードすると、その写真の内容を解析し、関連するお薦め情報を提示するようにした(図1)。これまでは、問いかけに対して入力された文章から、お薦め情報を判断していた。画像分析にはWatsonの画像認識(Visual Recognition)機能を利用している。
対話内容から利用者の性格を分析する機能では、これまで9タイプに分類するだけだったのに対し、分析の詳細を表示するようにした(図2)。性格分析にはWatsonの性格分析(Personality Insight)機能を利用している。
企業/組織名 | 日本航空 |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都品川区 |
課題 | ハワイへの旅行を予定している利用客に、より適切なお薦め情報を、できるだけ容易な方法で提供したい |
解決の仕組み | IBMのWatsonが備える会話分析、性格分析、画像認識の機能を活用して、利用客の要望を読み取り、それに合わせた情報を提示する |
推進母体/体制 | 日本航空、日本IBM |
活用しているデータ | 利用者がアップロードした写真データや、利用者との対話データ |
採用している製品/サービス/技術 | 「Watson」(米IBM製) |
稼働時期 | 2017年12月5日 |