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チェコの重電メーカーI&C Energo、発電所などの設計や運用に関係するデータを一元管理

DIGITAL X 編集部
2018年1月15日

チェコの重電メーカーであるI&C Energoは、発電所など産業施設の設計から建設、運用などに関わる情報の一元管理する。そのために情報管理基盤を導入した。関係者が最新情報を確認できる体制を作ることで、変更への対応遅れやミスの発生を防ぐ。システムを納入する仏Dassault Systèmesが、2017年12月15日に発表した。

 チェコのI&C Energoは発電所などの産業施設の設計から建設、運用までを手がける重電メーカーである。設計変更への対応の遅れやミスを減らすために、設計チームと試運転チームがプロジェクトの仕様や業界の規制、プロジェクト管理などの情報を交換し共有することを決めた。これにより、迅速な意思決定が下せるようにする。

 そのために、施設の設計段階から建設、運用、廃棄の段階までの関係情報を一元管理する。同社の取締役兼CSO(Chief Sales Officer)であるJan Krška氏は、「大規模プロジェクトの関連文書やスケジュール、レポートを一元管理することが、同業他社への優位点になる」と期待する。

 関連情報の一元管理は、仏Dassault Systèmes製の「Capital Facilities Information Excellence」で実現する。最新情報を共有することで、建設現場で設計の誤りが判明するという事態を最大で60%減少できると見込んでいる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名チェコI&C Energo
業種製造
地域チェコ・トルシェビーチ市
課題発電所建設などのプロジェクトに関する情報を統合管理できず、設計変更への対応が遅れたり、ミスが発生していた
解決の仕組みプロジェクトに関連するデータを一元管理し最新情報を共有する
推進母体/体制チェコI&C Energo、仏Dassault Systèmes
活用しているデータ産業施設の設計、建設、保全、廃棄などに関わるデータ、プロジェクト進捗に関係するデータ
採用している製品/サービス/技術「Capital Facilities Information Excellence」(仏Dassault Systèmes製)
稼働時期不明