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英の衣料品メーカーSuperdry、製品の生産管理にPLMを導入
イギリスの衣料品メーカーSuperdryが、自社製品の企画・開発体制を強化している。製品の企画・開発などに必要なデータを統合管理し、関係者が最新情報にアクセスできる環境を構築する。そのためにを目的に、PLM(Product Lifecycle Management)システムを導入する。システムを納入する米Centric Softwareが2018年1月9日に発表した。
イギリスのSuperdryは、自社ブランド「Superdry」でカジュアルウェアを生産販売している。イギリスとヨーロッパで139の直営店と208のフランチャイズ店舗を運営するほか、世界46カ国で合計515の店舗を展開している。同社のオンラインショップは、世界100カ国を対象に21のWebサイトを運営している。
これまで同社には、小売りと卸の2部門があった。それぞれの納品スケジュールに対応するために、それぞれの部門で製品をデザインしていたが、商品が重複することがあった。そこで、2年前から小売りと卸の2部門の統合を開始。製品のオプションを減らし、業務の進め方の改善を続けてきた。ただデザインや企画などに必要なデータは、Excelファイルやメールで交換していたため、情報が十分には管理できておらず、必要な情報を見付け出すのに時間がかかり本来業務に集中しにくくなっていた。
そうした状況を解消するために、必要な情報を統合管理し、関係者がいつでも最新情報を確認できる体制を構築する。対象者は、デザイナー、商品化計画担当、カテゴリ管理、技術部門、調達部門、生産部門などの各部門のメンバーである。そのためのインフラとしてPLM(Product Lifecycle Management)システムを導入する。
SuperdryはPLMシステムの導入により、サンプル作成や試作品のレビューを短期間で完了できると期待する。デザイナーが使用しているAdobe Illustratorと連携させ、複数のデザイナーが連携しながら作業を進められるようにするほか、管理者は全シーズンを通して、個々の製品デザインの進捗を把握できるようにする。今回のPLMシステム導入は、種々の状況変化にいち早く対応するためのステップに位置付けている。
企業/組織名 | 英Superdry |
業種 | 製造 |
地域 | イギリス・グロスターシャー州チェルトナム |
課題 | デザインなど製品データの交換にExcelファイルやメールを使用していたが、必要な情報を見付け出すのに時間がかかるようになってしまった |
解決の仕組み | 自社製品のデザインから生産までのすべての情報を統合管理する |
推進母体/体制 | 英Superdry、米Centric Software |
活用しているデータ | デザイン、生産など、自社製品に関連するデータすべて |
採用している製品/サービス/技術 | PLMシステム(米Centric Software製) |