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福島県伊達市、地域住民の車を使った高齢者向け乗り合い送迎サービスを実証へ

DIGITAL X 編集部
2018年1月22日

福島県伊達市は2018年2月から、地域住民が持つ車両の空き時間を使った高齢者向けの乗り合い送迎サービスを実証実験を実施する。利用希望者の現在位置と目的地から、最適な担当者をクラウドの車両管理サービスを使って選び出す。実証実験に参加する富士通が2018年1月17日に発表した。

 福島県伊達市は2017年から、独居の高齢者世帯などを対象に、日常生活で起こる困りごとを地域住民の助け合いで支援する形態の実証を続けている。支援依頼を電話で受け付け、担当できそうな地域住民を選び出して打診して支援するもので。支援内容や支援時間などのデータも取得している。

 そうした支援策の利用者からは、車両による送迎を求める声が上がっていた。ただ、送迎には、車の利用可能な時間帯など、より多くの条件を加味したうえで、最適な担当者に依頼しなければならない。そこで今回は、クラウドの車両管理サービスを活用し、両者のマッチングを実証実験する。

 クラウドには、送迎に協力する地域住民と、それぞれの送迎可能な時間や位置情報を登録しておく。依頼があれば、依頼者の現在地点と目的地、そして協力する地域住民の位置と送迎可能な時間帯から最適な担当者を選び出す(図1)。

図1:依頼に応じて最適な運転手をクラウドサービスを使って選び出す

 送迎に使う地域住民の車両には、位置情報や走行速度などのデータを収集する端末を取り付ける。アクセルやブレーキ、ステアリング操作などのデータから、運転安全度を評価できるデータを生成する。伊達市は、このデータを基に、利用者が運転手を選択する際の指標を作り、送迎を担当する地域住民への安全運転教育などを実施する。安全運転評価と車載端末は、モビリティサービスなどを手がけるスマートバリューが提供する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名福島県伊達市
業種公共
地域福島県伊達市月舘町糠田地域
課題高齢者向けサービスとして車両による送迎を求める声があったが、利用者と送迎担当者をマッチングさせる仕組みが必要だった
解決の仕組み利用者の位置情報、目的地を把握し、最適な担当者を自動的に提示するクラウドの車両管理サービスを導入
推進母体/体制福島県伊達市、富士通、スマートバリュー
活用しているデータ依頼者の現在位置と目的地のデータ、移動中のルートや速度のデータなど
採用している製品/サービス/技術車両管理サービス「FUJITSU Mobility Solution SPATIOWL」(富士通製)、走行データなどを取得する車載端末(スマートバリュー製)
稼働時期2018年2月から3月