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ふくおかFG、オムニチャネルでの接客の最適化に向け機械学習を適用
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が、オムニチャネルマーケティングを実現に向けて、機械学習(Machine Lerning)の活用を始めている。システムを納入したSAS Institute Japanが2018年1月22日に発表した。
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、Webサイトやインターネットバンキング、メール、店頭など、オンライン/オフラインを含めた複数の窓口を訪れる顧客に対し、最適な形で対応するためのオムニチャネル対応に取り組んでいる。今回、営業店のCRM(Customer Relationship Management)システムや、コールセンター、Webサイトなどに対し、それらと連携する機械学習システムを適用した。
機械学習によって、どの窓口を訪れた顧客に対しても、最適と考えられる応対によって顧客サービスの向上を目指す。インターネットバンキングとWeb、メールをに対しては2017年8月から、営業店CRMおよびコールセンターでは2017年11月から、リアルタイムでの情報連携と分析が可能になっている。
機械学習システムには、米SAS Instituteの「SAS Real-Time Decision Manager」を採用した。FFGでは、福岡銀行が2008年に、SAS Instituteの「EBM(Event Based Marketing)システムを導入し、顧客ニーズの発生タイミングに合わせた商品提案を実現。2013年にはグループ3行で利用することで、反応率を約2~5倍に高めてきた。今後は、スマートフォン用アプリケーションへの適用や、API(Application Programming Interface)によるシステム連携にも機械学習を適用したい考えだ。
システム選定では、金融機関への導入実績のほか、FFGが保有している分析モデルの流用や、EBMの顧客対応データの連携ができる点を評価したとしている。
企業/組織名 | ふくおかフィナンシャルグループ(FFG) |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 福岡市 |
課題 | Webやインターネットバンキング、店頭などさまざまな窓口を訪れる顧客に対し、より最適な応対を実現したかった |
解決の仕組み | 機械学習により顧客にとって最適と考えられる対応を解析する |
推進母体/体制 | ふくおかフィナンシャルグループ、SAS Institute Japan |
活用しているデータ | 営業店のCRMデータ、コールセンターのデータ、Webサイトのデータなど |
採用している製品/サービス/技術 | 「SAS Real-Time Decision Manager」(米SAS Institute製) |
稼働時期 | 2017年8月 |