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ふくおかFG、オムニチャネルでの接客の最適化に向け機械学習を適用

DIGITAL X 編集部
2018年1月24日

ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が、オムニチャネルマーケティングを実現に向けて、機械学習(Machine Lerning)の活用を始めている。システムを納入したSAS Institute Japanが2018年1月22日に発表した。

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、Webサイトやインターネットバンキング、メール、店頭など、オンライン/オフラインを含めた複数の窓口を訪れる顧客に対し、最適な形で対応するためのオムニチャネル対応に取り組んでいる。今回、営業店のCRM(Customer Relationship Management)システムや、コールセンター、Webサイトなどに対し、それらと連携する機械学習システムを適用した。

 機械学習によって、どの窓口を訪れた顧客に対しても、最適と考えられる応対によって顧客サービスの向上を目指す。インターネットバンキングとWeb、メールをに対しては2017年8月から、営業店CRMおよびコールセンターでは2017年11月から、リアルタイムでの情報連携と分析が可能になっている。

 機械学習システムには、米SAS Instituteの「SAS Real-Time Decision Manager」を採用した。FFGでは、福岡銀行が2008年に、SAS Instituteの「EBM(Event Based Marketing)システムを導入し、顧客ニーズの発生タイミングに合わせた商品提案を実現。2013年にはグループ3行で利用することで、反応率を約2~5倍に高めてきた。今後は、スマートフォン用アプリケーションへの適用や、API(Application Programming Interface)によるシステム連携にも機械学習を適用したい考えだ。

 システム選定では、金融機関への導入実績のほか、FFGが保有している分析モデルの流用や、EBMの顧客対応データの連携ができる点を評価したとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)
業種金融・保険
地域福岡市
課題Webやインターネットバンキング、店頭などさまざまな窓口を訪れる顧客に対し、より最適な応対を実現したかった
解決の仕組み機械学習により顧客にとって最適と考えられる対応を解析する
推進母体/体制ふくおかフィナンシャルグループ、SAS Institute Japan
活用しているデータ営業店のCRMデータ、コールセンターのデータ、Webサイトのデータなど
採用している製品/サービス/技術「SAS Real-Time Decision Manager」(米SAS Institute製)
稼働時期2017年8月