• UseCase
  • 製造

中国の航空宇宙関連メーカーCASC、社内で発生するデータを統合管理へ

DIGITAL X 編集部
2018年1月25日

宇宙開発など手がける中国のCASC(China Aerospace Science and Technology Corporation)が、開発から製造、販売までの社内業務で発生する全データの統合管理に着手した。システムを納入する仏Dassault Systèmesの日本法人が2018年1月23日に発表した。

 中国のCASC(China Aerospace Science and Technology Corporation)は、中国の宇宙開発を担う国有企業グループ。ロケットや衛星、有人宇宙船、宇宙防衛システムなどの研究から製造、打上げまでを手がけ、商業衛星の打ち上げサービスも提供する。それらの技術をベースに、新素材や再生エネルギー、自動車部品といった製品も開発している。北京に本社を置き、傘下に8つの研究所と、12の関連企業を持つ。グループ社員数は17万人を超えるという。

 今回、研究開発力の向上や、業務にかかるコストの削減を目的に、事業に関連するデータを統合管理することを決めた。同社内にとどまらず、中国における産業界全体の効率化と研究開発力の底上げにつなげるとしている。

 CASCが導入するのは仏Dassault Systèmes製の「3DEXPERIENCE Platform」。3D設計ソフトウェアやシミュレーションソフトウェア、PLM(Product Lifecycle Management)システムなどと連携し、関係者は必要なデータをネットワーク上で共有・参照し、議論を交わしながら設計業務などを進められる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名中国China Aerospace Science and Technology Corporation(CASC)
業種製造
地域中華人民共和国・北京市海淀区
課題研究開発力の向上と、各種業務のコスト削減
解決の仕組み開発から販売までのすべての業務に関するデータを統合管理する
推進母体/体制China Aerospace Science and Technology Corporation、仏Dassault Systèmes
活用しているデータ開発、設計、製造、販売など各業務で発生するデータ
採用している製品/サービス/技術「3DEXPERIENCE Platform」(Dassault Systèmes製)