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河西工業、工場での材料や部品の運搬にロボットを導入

DIGITAL X 編集部
2018年1月29日

自動車部品メーカーの河西工業は、工場での運搬業務に物流支援ロボットを導入し省力化を図っている。これまでも無人の走行台車を使ってきたが、建屋間の運搬には利用できなかった。ロボットを納入したZMPが2018年1月25日に導入事例として発表した。

 河西工業が導入したロボットは、ZMPの「CarriRo」(図1)。一般的な台車のような形状で、ジョイスティックを使った遠隔操作ができる。ビーコン(発信機)を自動追従する「カルガモモード」という機能も持つ。

図1:河西工業の工場で稼働するCarriRo(写真下中央の赤い台車)

 これまでも工場内の運搬業務には、AGV(Automatic Guided Vehicle)と呼ぶ無人走行台車を使っていた。ただAGVは、経路を示す磁気テープを床面に敷設する必要がある。建屋間の経路を示すにはコストが高いうえ、安全性が低下するため、建屋間の運搬は人手に頼らざるを得なかった。

 河西工業は、CarriRoのカルガモモードを利用している。ビーコンを身に着けた運搬担当者の後をCarriRoが追従する。磁気テープ敷設の必要がないため、建屋間の運搬にも利用できる。

 ちなみにCarriRoの本来の使い方は、本体に荷物を積載して走行させるもの。河西工業は資材を積載した台車をCarriRoに牽引させている。本来の使い方ではないため、事前にZMPの監修を受けているという。

 河西工業は今後登場予定の自律走行可能なCarriRoに期待を寄せている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名河西工業
業種製造
地域神奈川県高座郡寒川町
課題材料や部品の建屋間の運搬は人手に頼らざるを得なかった
解決の仕組み担当者に追従して走行する物流支援ロボットを導入
推進母体/体制河西工業、ZMP
活用しているデータ不明
採用している製品/サービス/技術物流支援ロボット「CarriRo」(ZMP製)
稼働時期2016年11月