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イオンモール、店舗の駐車場にキャッシュレスのETCシステムを利用
イオンモールは店舗の駐車場の入退出管理にETCシステムを試験運用する。現地にはETCカード情報を読み取るアンテナを設置し、料金精算などはネットワークでつながるサーバーで処理する「ネットワーク型ETC」を使う。首都高速道路などが2018年1月26日に発表した。
イオンモールは、イオンモール幕張新都心の「ファミリーモール」に併設されている駐車場で、ネットワーク型ETCを試験運用する。利用者は、高速道路で利用されているETC同様に、ETC車載器を装着した車両で出入り口を通過すれば。ETCカード情報が読み取られ、クレジットカード決済ができる。運転席から身を乗り出して駐車券を取得したり、出庫時の精算などの手間が省ける。
ネットワーク型ETCとは、駐車場などにはETCカード情報を読み取るアンテナのみを設置し、入退出の認証や料金決済などはネットワークでつながった遠隔地のサーバーで処理する仕組み(図1)。高速道路の料金所に据え付けてあるETCシステムは、料金所内にコンピューターが設置されており、そこで車種の判断や料金の算出などを実行している。
ETCを高速道路以外でも利用する動きは2006年からあった。ただ、決済処理の方法やインターネットなどネットワークの通信速度、サーバーの処理速度などが足かせとなり普及してこなかった。
今回、ネットワークの速度やサーバーの処理能力が十分に向上し、ネットワーク越しの決済でも現実的な処理ができると考え、試験的に運用する。運用期間は2018年1月26日から2月27日まで。ETCシステムと機器は、日立製作所とアマノが納入し、機器の保守を首都高ETCメンテナンスが、ETCアンテナとサーバー間の通信セキュリティの管理を首都高速道路が、それぞれ担当する。
これら4社は、ネットワーク型ETCを駐車場の入退出管理だけでなく、商業施設と連携した新しいサービスの創出にも利用できると期待する。
企業/組織名 | イオンモール |
業種 | 流通・小売り |
地域 | 千葉市美浜区 |
課題 | 駐車場利用者が精算機に料金を投入する際に手間と時間がかかる |
解決の仕組み | ネットワークで決済システムにつながったETCの導入 |
推進母体/体制 | イオンモール、アマノ、首都高速道路、首都高ETCメンテナンス、日立製作所 |
活用しているデータ | ETCカード番号、個々の来店客の駐車場利用時間など |
採用している製品/サービス/技術 | ネットワーク型ETC カード読取りシステム、ETCアンテナ(日立製作所製)、ETC決済用駐車場管理システム(アマノ製) |
稼働時期 | 2018年1月26日から2月27日 |