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独BMW Group、出荷先別に異なる車両の構成情報の管理にPLMを導入

DIGITAL X 編集部
2018年2月6日

独BMW Groupは、世界中の出荷先ごとに異なる車両の構成情報を管理するためにPLM(Product Lifecycle Management)システムを2018年2月から稼働させる。構成の柔軟性と品質を維持しながら世界規模での車両の量産を目指す。システムを納入する米PTCの日本法人が2018年1月31日に発表した。

 BMW Groupは、BMWのほか、MINIとRolls-Royceの両ブランドを展開する大手自動車メーカー。販路が全世界に成長してきたことから、生産部門がより機敏に各地の仕様に対応するためにPLMシステムの導入を決めた。

 自動車は、同じ車種でも出荷先によって仕様が異なってくる。右側通行か左側通行かだけでも、右ハンドルと左ハンドルとを作り分けなければならないほか。各国の各国の規制や販売戦略によって各種装備品を変えなければならない。

 そこで、製造部門が、出荷先によって異なってくる車両の設計情報や使用情報をPLMで管理し、必要な情報をすぐに取り出せる体制を作る。情報を即座に、かつ確実に取り出すことで、生産のリードタイムを短縮し、市場投入までの時間を短縮する。

 導入するPLMは、米PTC製の「Windchill」。そこで管理するが大量の情報を容易に取り出すためのツール「ThingWorx Navigate」も採用した。操作方法を学ばなくてもブラウザ上の操作だけでWindchillから目的のデータを取得できるという。

 BMW Groupは今回、ソフトウェアはサブスクリプション契約で導入する。利用しただけの料金を支払う形態で、ソフトウェアにかかるコストも抑えられると見ている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名独BMW Group
業種製造
地域ドイツ・バイエルン州ミュンヘン
課題出荷先に応じた生産車両の構成を世界規模で管理しなければならない
解決の仕組みPLMシステムを導入し、出荷先に応じた車両の構成情報を生産部門に提供する
推進母体/体制BMW Group、米PTC
活用しているデータ車両の製造に必要なデータ
採用している製品/サービス/技術PLMシステム「Windchill」、PLMシステムのデータを確認するツール「ThingWorx Navigate」(いずれも米PTC製)
稼働時期2018年2月から