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平昌オリンピック、選手1人ひとりに健康対策をアドバイスするシステムを導入

DIGITAL X 編集部
2018年2月15日

平昌オリンピックにおいて、国際オリンピック委員会(International Olympic Committee:IOC)は、個々の選手に健康対策をアドバイスするシステムを導入している。選手の健康状態や、参加する競技、滞在場所などのデータを分析し、アドバイスの材料を提供する。システムを提供する英GE Healthcareが2018年2月8日に発表した。

 平昌オリンピックで稼働している「GE Athlete Management Solution(AMS)」は、医療関係者が選手に健康対策をアドバイスする際に利用するシステム。選手1人ひとりの健康状態や、過去の負傷や病気に関するデータ、参加する競技の特性や、滞在場所といった関連データを蓄積するとともに、そのデータを分析し、個々の選手に合わせた健康対策のための参考情報、および負傷したり病気にかかったりする可能性も提示する。

 たとえば、競技会場中で、選手が負傷する事故が多発している地点を示したり、特定の場所で実施したイベントの参加者に病気を発症する例が急増していることを知らせたりができる。

 AMSはクラウド上で動作し、オリンピック大会の会場のほか、近隣の医療機関や宿泊施設からもアクセスできる。英語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、中国語、日本語の9言語に対応し、各国から集まった医療スタッフが母国語で利用できる。

 IOCは、AMSを2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも活用する方針を示している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名国際オリンピック委員会(International Olympic Committee:IOC)
業種医療・健康
地域大韓民国江原道平昌郡
課題世界各国から選手が集まる国際大会において、選手1人ひとりの状況に合わせた健康の維持
解決の仕組み選手1人ひとりの健康状態や参加する競技、滞在場所などのデータをまとめて分析し、個々に最適化した健康対策をアドバイスする
推進母体/体制国際オリンピック委員会、英GE Healthcare
活用しているデータ選手の健康状態を示すデータ、画像診断データ、取り組んでいる競技や、滞在場所に関係するデータなど
採用している製品/サービス/技術GE Athlete Management Solution(英GE Healthcare製)
稼働時期2018年2月から