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成田国際空港、AIで分析した飲食店や待合所の空席情報をデジタルサイネージに表示
2018年2月14日
成田国際空港は、空港内の3施設の空席情報をデジタルサイネージに表示する実証実験を2018年2月19日から実施する。カメラで撮影した画像などをAI(人工知能)で分析し、混み具合や待ち時間を判断する。2018年2月2日に発表した。
成田国際空港が実証するのは、カメラ画像やセンサーの検出値をAI(人工知能)で解析し、飲食店などの空席情報をデジタルサイネージに表示する仕組み(図1)。合わせてコミュニケーションロボットの「Sota」を設置し、日英2カ国語による自動音声で各施設への道順を案内する。
デジタルサイネージは、第2ターミナルの北ウェイティングエリアと第3ターミナルの2カ所に2台ずつと、第2ターミナルの1階北側と空港第2ビル駅の改札外コンコースに1台ずつ設置する。
設置場所のうち第3ターミナルはLCC(Low-cost Carrier)専用。LCC運航便は早朝出発が多く、前夜から待合所で仮眠を取りながら出発を待つ利用客が少なくない。そうした利用客のために、第2ターミナルの北ウェイティングエリアと第3ターミナルのフードコートは終夜開放しているが、両エリアは450m離れており、徒歩では約15分かかる。
デジタルサイネージにより、実際にフードコートやウェイティングエリアに向かう前に、空席状況を確認できれば、空席状況を見ながら移動したり食事を採ったりが可能になる。
実験では、混雑把握技術を利用して飲食店の混雑率を計測。NTT東日本の「ギガらくWi-Fi」の機能を利用して来店客数を集計する。デジタルサイネージによって、来店客数がどれだけ増加するかを検証する。
企業/組織名 | 成田国際空港 |
業種 | 交通 |
地域 | 千葉県成田市 |
課題 | 空港内にある飲食店や待合所の空席状況が、実際に現地に行くまで分からない |
解決の仕組み | 施設内のカメラ画像や赤外線センサーのデータをAI(人工知能)で分析し、デジタルサイネージに空席状態を表示する |
推進母体/体制 | 成田国際空港、東日本電信電話、バカン |
活用しているデータ | センサーの検出値や、店舗内のカメラ画像データ |
採用している製品/サービス/技術 | 空席状況表示システム「VACAN」(バカン製)、コミュニケーションロボット「Sota」(ヴィストン製) |
稼働時期 | 2018年2月19日から3月22日 |