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日本コカ・コーラ、SNSの投稿画像から清涼飲料水の消費場面をAIで解析

DIGITAL X 編集部
2018年2月20日

日本コカ・コーラは、SNSの投稿画像をAI(人工知能)で分析し、消費者がどのような場面で清涼飲料水を消費しているのかを把握する取り組みを始めた。消費者心理をより深く理解するのが目的だ。システムを構築したブレインパッドが2018年2月13日に発表した。

 従来、消費者心理を把握するには、消費者へのインタビューやWebサイトへの書き込み内容を分析するといった手法を用いていた。今回、AIによる画像解析技術が進化したことから、SNSへの投稿画像を分析することで、消費者心理をより深く理解することを試みる。

 具体的には、SNSへの投稿画像から生鮮飲料水の特定ブランドのロゴが写っているものを選んで収集し、その画像の背景や、写り込んでいる物体、人物の表情などをAIで分析する。そこから、消費者が飲料を飲む状況や、飲みながら食べている食料品などを解析する(図1)。

図1:AIを利用した画像分析の流れ

 特定ブランドのロゴが写っている画像の抽出にはブレインパッドのSNSデータ分析システム「Crimson Hexagon ForSight Platform」を、画像の分析には米Googleの画像認識サービス「Google Cloud Vision API」を、それぞれ利用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名日本コカ・コーラ
業種流通・小売り
地域東京都渋谷区
課題消費者がどのような状況で清涼飲料水を飲むのかを把握したい
解決の仕組みSNSへの投稿画像から特定ブランドの飲料が写った画像を抽出し、背景、人物の表情、写り込んでいる物体などをAIで分析
推進母体/体制日本コカ・コーラ、ブレインパッド
活用しているデータSNSへの投稿画像
採用している製品/サービス/技術SNSデータ分析システム「Crimson Hexagon ForSight Platform」(ブレインパッド製)、画像認識サービス「Google Cloud Vision API」(米Google製)