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シンガポールの大手銀OCBC、ViPへの接客改善に向け顔認証システムを導入

DIGITAL X 編集部
2018年3月8日

シンガポールの大手銀行であるOCBC(Oversea-Chinese Banking Corporation)は、VIP顧客への応対を改善するためにのために顔認証システムを導入した。VIPの来店を認識し、より1人ひとりに合わせた接客ができるようにする。シンガポールの銀行が、顧客サービス向上に向けて顔認証システムを導入するのは、OCBCが初めて。顔認証システムを提供するNECが2018年3月1日に発表した。

 シンガポールのの大手銀行OCBC(Oversea-Chinese Banking Corporation)が顔認証システムを導入する目的は2つ。1つは、VIP顧客の来店履歴を自動的に作成すること。もう1つは、来店記録などに基づき、VIP顧客1人ひとりの嗜好などに合わせた接客を提供することである。

 OCBCは顔認証システムを使って、VIP顧客の来店を把握し、それを記録する。そこに接客時にヒアリングした来店目的や、顧客の嗜好(好みの飲み物や雑誌など)を都度、登録していく。

 このVIPデータベースを基に、来店頻度など顧客の来店パターンなどを分析・把握するとともに、来店時には顔認証システムで顧客を特定することで、飲み物の提供などを、よりその顧客が求める形で提供できるようにしたい考えだ。

 顔認証システムには、NECが開発する「NeoFace」を採用。同社のアジア太平洋地域の統括会社であるNEC Asia PacificがOCBCに納入した。NeoFaceは、米NISt(国立標準技術研究所:National Institute of Standards and Technology)が実施する顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位の評価を得るといった認識率を持っている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名シンガポールOversea-Chinese Banking Corporation
業種金融・保険
地域シンガポール・ホランドビレッジ
課題VIP顧客への接客体制を改善したい
解決の仕組み顔認証システムでVIP顧客の来店を把握し、来店履歴と組み合わせて、1人ひとりに最適化した接客に取り組む
推進母体/体制Oversea-Chinese Banking Corporation、NEC Asia Pacific
活用しているデータ上顧客の顔データ、上顧客の趣味嗜好のデータなど
採用している製品/サービス/技術顔認証システム「NeoFace」(NEC製)
稼働時期不明