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ユーピーアール、物流パレット管理「スマートパレット」のサービス向上に向け運用基盤をパブリッククラウドに切り替え

DIGITAL X 編集部
2018年3月7日

パレットや物流機器のレンタル事業などを手がけるユーピーアール(upr)は、物流パレットの管理サービス「スマートパレット」のサービス内容の拡充や他システムとの連携に向けて、スマートパレットの運用環境を自社運用からパブリッククラウドサービスに2018年2月27日に切り替えた。同日に発表した。

 ユーピーアール(upr)が提供する「スマートパレット」は、物流パレットに貼り付けた920MHz帯のRFID(ICタグ)を使う物流パレットの管理サービス。物流倉庫などに設置したRFIDリーダーでICタグを読み取ることで、パレットに載せた荷物の入出荷時間や在庫数などを集計し管理者に提供する。

 顧客企業でのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)への取り組みが始まっていることから、uprとしても、スマートパレットなどのサービス内容を拡充したり、可用性を高めたりする必要がある。そこで、スマートパレットの運用環境を、これまでの自社運用から、NTTコミュニケーションズが提供するIoT向けのパブリッククラウド「Things Cloud」に切り替えた(図1)。

図1:Things Cloud上で動作するスマートパレットの動作イメージ

 Things Cloudは、理解しやすいGUI(Graphical User Interface)を持つほか、開発者向けAPI(Application Programming Interface)を公開していることから、顧客が求める機能を、自社で開発することなく、実現できると期待する。を提供できると考えた。

 uprは、物流にIoTを適用して効率化や自動化を図る「Logistics 4.0」を提唱し、モノの存在場所や輸送中の温度変化などを追跡する「なんでも追跡システム」などを提供している。今後は、Things Cloudが持つ機能を使いながら、スマートパレットと、なんでも追跡システムの連携など、Logistics4.0の実現に向けたサービス開発に取り組む考えである。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ユーピーアール
業種物流
地域東京都千代田区
課題物流パレット管理サービスを自社運用の基盤で運営してきたが、サービスの拡充に向けては、より高い柔軟性が必要になってきた
解決の仕組みIoTサービス向けのパブリッククラウドサービスへの移行
推進母体/体制ユーピーアール、NTTコミュニケーションズ
活用しているデータパレットに載せた荷物の入出荷時間や在庫状況といったデータなど
採用している製品/サービス/技術IoTサービス向けのパブリッククラウドサービス「Things Cloud」、携帯電話網通信サービス「OCN モバイル ONE」(いずれもNTTコミュニケーションズが提供)
稼働時期2018年2月27日