• UseCase
  • 医療・健康

米ボストン・サイエンティフィック、日本で医療用材料をICタグで管理する実証実験を開始

DIGITAL X 編集部
2018年3月13日

医療機器メーカー、米ボストン・サイエンティフィックの日本法人は、同社が日本で販売する医療用材料をICタグを使って管理する実証実験を開始した。出荷jにICタグを添付し、常に在庫数を把握できるようにする。実験にはNTTデータが協力する。2018年3月7日に発表した。

 ボストン・サイエンティフィック ジャパンは日本市場で、カテーテルやステント、ワイヤーなどの医療用材料を販売している。いずれも高価なうえ、さまざまな規格が存在するほか、滅菌処理の滅菌期限が切れると廃棄しなければならない。

 今回の実証実験では、出荷する医療用材料の1つひとつにRFID(ICタグ)を添付し、その識別IDを在庫管理システムに登録することで、モバイル端末などを使って常に在庫状況を確認できるようにする(図1)。在庫の削減や期限切れによる破棄の削減を期待する。

図1:医療用材料の在庫確認の現状(上)と、実証実験で検証する環境

 医療用材料の在庫は主に2種類の方法で管理されている。1つは、販売代理店が医療機関に商品を預け、使用した分を医療機関が買い取る方法。もう1つは、販売代理店が在庫を持ち、必要に応じて医療機関に販売する方法である。いずれの方法でも、販売代理店の担当者は医療機関を訪問し、在庫状況や使用状況を確認し、使用量に合わせて在庫を補充発注しなければならない。

 実証実験システムでは、在庫数や使用数をICタグを読み込むことで把握し、販売代理店の担当者が移動を含めて在庫管理に費やしている手間と時間の削減を図る。

 実験終了後は効果の検証とともに、現場の声を反映させるなどシステムに改良を加える。そのうえで、循環器や消化器、整形外科領域の製造販売業者や販売店などが共同で利用できるサービスとして2018年度内に提供したい考え。医療機関に対しても、在庫の適正化や保険請求漏れの防止などにつながるサービスとして展開する。

 将来的には、医療用材料の使用履歴と患者情報を結びつけ、医療機関における治療効果検証などにも活用することを目指す。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ボストン・サイエンティフィック ジャパン
業種医療・健康
地域東京都中野区
課題医療材料の在庫管理業務に大きな労力がかかっている
解決の仕組み1つひとつの医療材料にRFIDタグを付け、販売代理店や病院が在庫している数を遠隔地から確認できるようにする
推進母体/体制ボストン・サイエンティフィック ジャパン、NTTデータ
活用しているデータ病院や販売代理店における医療材料の在庫データ
採用している製品/サービス/技術医療材料の在庫管理システム(NTTデータ製)
稼働時期実証期間は2018年3月7日から3月31日。実サービスとして2018年度中の提供を目指す。