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ドリームエリアの児童見守りサービス、NTTコムの「100円SIM」でセキュリティを確保

DIGITAL X 編集部
2018年4月10日

児童の見守りサービスを開発・提供するドリームエリアは、新サービスにおけるセキュリティを確保するためにモバイルVPN接続サービスを採用する。NTTコミュニケーションズが提供する「100円SIM」を利用する。2018年4月2日に発表した。

 ドリームエリアは2018年4月下旬から児童見守りサービス「みもり」の提供を開始する。専用端末「みもりGPS」を児童に携行してもらい、位置情報から危険な地域に近寄ると警告音を発したり、日常と異なる行動を取ると保護者に通知したりする(図1)。

図1:ドリームエリアの児童見守りサービス「みもり」の概要

 危険な地域は、同社が学校向けに提供する連絡網アプリ「マチコミ」の会員およそ200万人の口コミ情報によって特定。日常の行動パターンは、専用端末から送られる位置情報を蓄積し、AI(人工知能)で分析することで割り出す。

 また専用端末が持つBluetooth通信機能により保護者が持つスマートフォンから一定距離(10m程度)離れたら保護者に警告を出したり、保護者がスマートフォン上で児童の現在位置周辺にある避難所の場所を地図で確認したりすることもできる。

 こうしたサービスを提供するみもりが扱う位置情報は、児童の安全に関わる個人情報だ。万が一にも盗聴されることがあってはならない。一方で、高価な通信サービスなどをを採用すると、見守りサービスを安価に提供できなくなる。

 そこでドリームエリアが採用したのが月額100円からで利用できるモバイルVPN接続サービス。NTTコミュニケーションの「Arcstar Universal Oneモバイル グローバルM2M」における「100円SIM」料金プランである。1カ月の通信量が1Mバイトまでならば月額100円(税別)で利用できる。

 100SIMでは、モバイル通信網からVPNを経由してパブリッククラウドに接続する。見守りサービスの基盤には、このVPN接続サービスで直結できるパブリッククラウド「Enterprise Cloud」(NTTコミュニケーションズ)を利用している。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ドリームエリア
業種サービス
地域東京都渋谷区
課題児童の位置情報を盗聴されることなくクラウドに送りたいが、通信サービスに多大なコストはかけられない
解決の仕組み月額100円から利用できるモバイルVPN接続サービスを利用する
推進母体/体制ドリームエリア、NTTコミュニケーションズ
活用しているデータ児童の位置情報、口コミによる危険地帯の情報
採用している製品/サービス/技術IoT/M2M向けモバイルVPN接続サービス「Arcstar Universal Oneモバイル グローバルM2M」、パブリッククラウドサービス「Enterprise Cloud」(NTTコミュニケーションズ製)
稼働時期2018年4月下旬