インド・スーラト市、路線バスの運賃支払いにQRコードチケットや非接触ICカードの利用を可能に

　インドのスーラト市で路線バスを運行するSurat Municipalは、2017年5月から「バス自動料金収受システム（AFC：Automatic Bus Fare Collection）」の導入に取り組んできた。まず2017年10月に、専用のスマホアプリ「Surat Sitilink」と、発券担当者が持つ携帯端末を連携し、市バス300台でQRコードを印刷した乗車チケットを現金払いで発券する仕組みを稼働させた。

　今回は、非接触ICカードによる料金支払いを可能にした。乗車券を購入することなくICカードでバスを利用できる。対象はスーラト市のバス高速輸送システムの駅195カ所と市バス650台。非接触ICカードにはは、インドで広く普及している決済サービス「Rupay」を利用している（図1）。

図1：インド・スーラト市の路線バスで利用が始まった「自動料金収受システム」。左が自動改札機、右は窓口での携帯型端末による発券の様子

　Rupayは、インド決済公社(NPCI)が提供するVisaやMasterCardに準じた独自のカードで、プリペイド、デビッド、クレジットの各機能を持っている。

　なおNECは今後7年間、同システムおよびバス運行管理センターを運用・管理する。