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半導体大手の米ON Semiconductor、Industry4.0を視野にチェコのIT拠点を拡張
半導体大手の米ON Semiconductorが、チェコの半導体製造拠点に最新のITセンターを開設した。半導体製造ラインの自動化を進めるとともに、独政府が進めるIndustry4.0に向けた取り組みを推進する。同社日本法人が2018年7月2日に発表した。
米ON Semiconductorは、米Motorolaから1999年にスピンオフした半導体メーカー。自動車向けやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)用途などに向けた各種半導体製品を開発・販売している。
チェコの半導体製造拠点は、同社の前身である米Motorolaが設立したものでスピンオフ時に引き継いだ。同拠点は拡張が続き、業務範囲と従業員数が増え続けていることから、社内の各種システムを開発・運用するIT部門の拡大が必要になっていた。
今回、IT部門を拡大するに当たり、同製造拠点と同社デザインセンターに隣接する、チェコ東部の街ロジノフ・ポド・ラドホシチェム(ロジノフ)に、ITセンターを開設した。専用オフィスとデータセンター機能を持っている。
新ITセンターが担当するのは、基幹システムおよび製造システム、工場の統合と自動化など。120人に増えたITセンターの技術者は、ハイテク産業に不可欠な最新技術の導入に向けて、より創造的かつ効率的に社内システムをサポートしながら、最新技術とイノベーションに集中する。
オン・セミコンダクターのシニアVP兼CIO(最高情報責任者)であるケビン・ハスキュー(Kevin Haskew)氏は、「当社の顧客は、半導体製品は元より、品質を高めるための高度なITシステムの活用を求めています。新ITセンターは、新しい収入源を見いだし、顧客体験を再考し、組織のプロセスを合理化し、労働生産性を向上させる機会を得るために、当社がどのようにデジタル技術を活用しているかを明確に示すものです」と述べている。
企業/組織名 | 米ON Semiconductor |
業種 | 製造 |
地域 | チェコ(本社は米アリゾナ州フェニックス) |
課題 | 半導体製造拠点の拡張が続き、最新技術を活用して工場の自動化を進めるにはIT部門の拡大が必要だった |
解決の仕組み | IT部門を拡大し、最新のITセンターを製造拠点に隣接する形で新設した |
推進母体/体制 | ON Semiconductor |
活用しているデータ | 半導体の製造・販売に関連する各種データ |
採用している製品/サービス/技術 | データセンターなど |
稼働時期 | 2018年6月 |