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NTTドコモ、東日本の物流拠点に自動化システムを導入

DIGITAL X 編集部
2018年8月10日

NTTドコモは、自社商品の物流拠点に自動化システムを導入した。倉庫内で働くスタッフや品物を運ぶトラックドライバーにかかる負担の軽減を図る。システムを納入した日立製作所が2018年7月26日に発表した。

 NTTドコモが自動化システムを稼働させたのは、東京・江東区にある物流拠点「東日本マーケティングロジスティクスセンター」。倉庫内の作業を自動化するためのコンベヤ、ピッキングシステム、ソーター、フォークリフトなどを導入し、作業員にかかる負担を大幅に減らした(図1)。出荷先の店舗ごとの事情に合わせて、出荷品物を少数の箱にまとめるシステムも導入した。

図1:自動化システム導入前(左)と導入後(右)

 各種自動化機器は、倉庫管理システム「Warehouse Management System」と設備の自動制御システム「Warehouse Control System」によって制御している。

 倉庫管理システムは、受発注システムから届く注文データに基づき、引き渡し時間など配送先ごとに異なる条件に合うように出荷計画を作成し、自動化機器に作業指示を出す。加えて、商品である携帯端末本体や付属品、販促品などの重量や大きさのデータから、配送先別の梱包内容と梱包箱の大きさと重量を計算する。

 これらの結果を受けた自動制御システムが、自動化機器に仕分けや搬送の指示を出し、配送先の店舗に届く梱包箱の数が、なるべく少なくなるように荷作りする。梱包箱の数を減らすことで、トラックドライバーが運ぶ箱の数が減り、店舗での受け入れ作業の手間も省ける。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名NTTドコモ
業種流通・小売り
地域東京都千代田区
課題消費者の要望が多様化し、多種多様な商品を迅速に配送しなければならない
解決の仕組みピッキングシステムなどの自動化機器で倉庫内の作業負担を減らす。店舗には、できるだけ少ない数の梱包箱で届けられるよう、配送する商品の梱包内容を工夫する
推進母体/体制NTTドコモ、日立製作所
活用しているデータ在庫データ、注文データ、出荷先店舗の引き渡し時間などのデータ
採用している製品/サービス/技術倉庫管理システム「Warehouse Management System」、設備の自動制御システム「Warehouse Control System」(日立製作所製)、フォークリフト、コンベヤ、ピッキングシステムなど
稼働時期2018年7月