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東京急行電鉄、利用客の転落防止に向けホームのカメラ画像を分析し検知
2018年8月29日
東京急行電鉄は、駅のホームからの転落、あるいは転落しそうな状況を防ぐために、ホームに設置してあるカメラからの画像を分析するシステムの運用を開始した。2018年8月8日に発表した。
運用を開始したのは「転落検知支援システム」。駅のホームに設置してったカメラの画像データを分析することで、ホームから転落、あるいは転落しそうな乗客を自動的に検知し、駅員に通知する。駅務室などのディスプレイには検出結果の画像を表示する(図1)。
従来の転落報知器は、「何かがホームから落ちた」ことしか駅員に通知できなかった。新システムでは、駅員に通知すると同時に、何が転落したかを表示できるため、深刻な事故につながる前に状況を正しく判断して対処できるようになるとしている。画像分析にはパナソニックの技術を利用する。
転落検知支援システムは田園都市線鷺沼駅の上りホーム(3番線・4番線)で運用を始めた。運用時間帯は21時から終電まで。運用状況を見ながら利用時間などを検討するほか、他の駅への展開を検討する。
企業/組織名 | 東京急行電鉄 |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都渋谷区 |
課題 | 駅のホームからの転落、あるいは転落しそうな状況をなくしたい |
解決の仕組み | 駅のホームに設置していたカメラの画像を画像解析技術で分析し、転落や転落しそうな状況を検知する。駅員に通知すると同時に検知画像を駅務室などに送信する |
推進母体/体制 | 東京急行電鉄、パナソニック |
活用しているデータ | 駅のホームに備え付けてあるカメラの画像データ |
採用している製品/サービス/技術 | 画像解析技術(パナソニック製) |
稼働時期 | 2018年8月8日 |