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ドバイの家具・日用品大手Danube Home、事業拡大に向けて倉庫管理システムを一新

DIGITAL X 編集部
2018年9月7日

家具や日用品を製造・販売するドバイのDanube Homeは、事業拡大に向けて倉庫管理システムを一新した。業務に関するデータを統合管理し、在庫や保管スペース、労働力といった資産の稼働率を引き上げる。システムを納入した米Inforの日本法人が2018年8月24日に発表した。

 ドバイのDanube Homeは、家具や日用品のメーカーで、ショッピングサイトの運営にも力を入れている。ドバイ地域を中心に事業展開していたが、2019年は、1年をかけてインドからアラビア湾周辺にまで事業エリアを拡大する計画を立てている。今回、その事業エリア拡大に備え、倉庫管理システム一新した。

 これまでDanube Homeは、自社開発の倉庫管理システムを使用してきた。これを、倉庫の稼働状況などのデータの統合管理ができるパッケージ製品に切り替える。データ分析によって在庫、保管スペース、労働力などの資産稼働率を全社で引き上げていく方針である。米Inforのサプライチェーン管理システム「Infor SCE」が備える倉庫管理機能を採用した。

 Infor SCEの倉庫管理機能を選んだ理由について、Danube Homeのロジスティクス部門長を務めるSachin Khosla氏は「カスタマイズの必要がなく、簡単な操作で設定変更するだけで使える」点を挙げている。

 加えて、共通業務基盤の「Infor OS」も導入する。BI(Business Intelligence)や、文書管理、プロセス統合、社内コラボレーションなどの機能を持つシステム基盤である。Infor OSで生成したデータも統合管理して分析し、業務効率の向上を狙う。

 Infor SCEとInfor OSの稼働計画としては、まずは2018年8月にアラブ首長国連邦で本稼働させる。その後、インド、クウェート、バーレーン、オマーンで稼働させる予定である。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ドバイDanube Home
業種製造
地域アラブ首長国連邦・ドバイ
課題ドバイ地域中心から、インドやアラビア湾にまで事業エリアを拡大するに当たり、物流全体を統合管理できる仕組みが必要になっていた
解決の仕組みデータの統合管理/共有が可能な倉庫管理機能を利用する
推進母体/体制Danube Home、インドVinculum、米Infor
活用しているデータ倉庫の稼働状態を示すデータ
採用している製品/サービス/技術サプライチェーン管理システム「Infor SCE」、共通業務基盤「Infor OS」(米Infor製)
稼働時期2018年8月